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ウサギのナミダ・番外編 少女と神姫と初恋と その2 ◆ 美緒は不安で沈んだ気持ちのまま、待ち合わせのM駅に降りたった。 彼と最寄り駅で待ち合わせ。 彼の家に初めてのお呼ばれ。……理由が何であっても。 心の準備が整う間もなく、放課後はやってきて、あわただしく下校して、家で大急ぎで私服に着替え、最速で身支度を整えて、パティと神姫の装備とメンテナンス用具が入っているカバンをひっつかみ、そのまま自宅を飛び出した。 肩まで掛かる髪を撫でつけながら、思う。 もっと気の利いたおしゃれができるように、なっていればよかった。 梨々香の言うことをもっと聞いていれば、こんなときに困ることもなかっただろうか。 美緒は正直に言って、おしゃれが苦手だった。 きれいな容姿や可愛い格好には、人並みに興味はある。 だが、ファッション誌に載っているような服やアクセサリーが自分に似合うとは、どうしても思えない。 その原因は、自分の身体にあると、美緒は思っている。 やはり、少し太っているから、あんなモデルのように細身の人が似合うような服は、わたしは着られないのだ。 そう思いこんでいる。 梨々香は「そんなことないよ!」と力説するが、それは親友に対する気遣い、あるいはお世辞というものだろう。 そんな思いこみの結果、美緒は何とも無難で地味な服しか持っていないのだった。 こんなおしゃれの欠片もない、地味な女の子を、安藤はどう思うだろうか。 それが不安で仕方がない美緒だった。 改札を出て、左手の出口に向かう。 「おーい、八重樫!」 安藤はもうそこにいた。手を振っている。もう逃げられない。 美緒はもう、不安でどうにも爆発しそうだった。 ◆ 「それじゃ、行くか。今日は頼むな」 「うん……」 安藤は笑っている。 美緒の私服姿を気にもとめていないように、いつもどおりに。 美緒はほっとするのと同時、なんだか不満だった。 安藤ももちろん私服姿である。シャツにジーパン、スニーカーというシンプルな格好だが、異様にかっこいい。 彼の背を見ながらついていくだけでドキドキが止まらない。 なのに、彼は、美緒の姿を見てもいたって普通だ。 もちろん、自分に魅力がないのは分かっているけれど……。 不公平だ、と美緒は思う。 わたしばっかりドキドキしたり不安になったりで、彼はちっとも普段の様子を崩そうともしない。 その原因が、自分のあか抜けなさにあることは百も承知なのだけれど。 ……もし、自分がもっときれいでおしゃれな女の子だったら、彼と一緒に歩いても、釣り合いが取れるだろうか。彼も少しくらいドキドキするのだろうか。 美緒は歩きながら、そんなことを悶々と考えていた。 駅から一〇分ほど歩いた住宅街の中に、安藤の家はあった。 安藤の招きに応じ、門構えをくぐって玄関に入る。 「ただいまー」 「お……おじゃまします……」 美緒が挨拶を言い終えるより早く、 「お、おかえり」 ハスキーな女性の声が聞こえた。 玄関から奥へと続く廊下に、長身の派手な女性が立っていた。 髪はカールをかけたロングヘア、軽く化粧をしているだけのようなのに、目鼻立ちがとても派手である。 細身の長身はプロポーション抜群。肩をむき出しにしたスパンコールをちりばめたトップスが、異様に似合っている上に、目のやり場に困るほどセクシーだった。 「姉貴……いたのかよ」 「いちゃ悪いのかい、弟」 (お姉さん!?) 不機嫌そうな姉弟のやりとりの脇で、美緒は驚愕した。 安藤に姉がいるのは知らなかったし、たとえ知っていたとしても、予想とは全然違っているように思う。 あのさわやか系で通っている安藤の姉が、ギャル系ファッション誌のトップモデルみたいな女性だと誰が思うだろうか。 安藤姉は二人をじろりと睨む。 「姉のいぬ間に女を連れ込もうってか……まったく、浅はかだねぇ」 「姉貴っ! オレの客の前で失礼なこと言うな! 八重樫には、オレから頼んできてもらったんだ」 「はぁん? オマエに女を連れ込む度胸があるとは思っちゃいないが、どういう用件だい」 怒り出した安藤に対し、姉の方はニヤニヤと笑いながら余裕の表情である。 美緒は誤解を解こうと口を挟んだ。 「あ、あの……安藤くんに、神姫のことで教えてほしいことがあるって、相談されて、それで……」 「神姫ィ?」 呆れたような声で言った安藤姉は、前屈みになって、美緒の前に顔を突き出した。 近すぎる派手な美人顔に、思わず後ずさる。 ふーむ、と五秒ほど顔を値踏みするように眺められた。 そして、 「弟、お茶用意しな。彼女はアタシがアンタの部屋に案内しとく」 「なんでオレが……」 「文句言うな! いいからさっさとやる!」 安藤は頭を掻きながら、不満顔のまま玄関を上がった。 「八重樫、とりあえず上がって……姉貴についてってくれ」 美緒にそう言うと、廊下の奥のキッチンに足を向けた。 どうも姉の命令には逆らえないらしい。 美緒はもう一度、おじゃまします、と言って靴を脱いだ。 安藤宅に上がり、改めて安藤姉を見る。 不敵に笑う彼女の存在感に圧倒される。 初対面のはずなのだが、なぜか美緒には、その不敵な笑顔に見覚えがあった。 弟の背がキッチンに消えると、不意に安藤姉の雰囲気が柔らかくなった。 「そんじゃ、ついてきて」 「あ、はい」 姉の先導で、右手にあった階段を上る。 意外なことに、安藤姉の方から美緒に話しかけてきた。 「ヤエガシちゃんも神姫やるんだ?」 「はい……あんまり強くないですけど」 「ああ、バトロンもやってんのね。アタシも少しはやるけど」 「え? お姉さんも……神姫のオーナーなんですか?」 「そうだよ。……ヴィオ、挨拶して」 そう言うと、長い縮れ髪の間から、薄紫のパールカラーのバッフェバニー・タイプが顔を出した。 メイクされた顔立ちは妖艶で、その雰囲気もどこかオーナーに似ている。 「ヴィオレットです。よろしく、ヤエガシさん」 「よろしく……って」 その神姫の名を聞いて、ひらめくものがある。 そう、バッフェバニーのヴィオレットと言えば…… 「もしかして……お姉さんは、Tomomiですか!?」 「あれ、知ってるんだ。そりゃ光栄」 驚愕している美緒に、安藤姉はこともなげに肯定した。 知っているどころではない。 女性の神姫オーナーで、Tomomiの名を知らぬ者はないだろう。 それどころか、美緒と同じ年頃の女の子なら、大半は知っているはずだ。 Tomomiは女性たちの憧れ、カリスマモデルである。 女性向けのファッション誌での活躍はもちろんであるが、彼女には他のモデルにない特徴があった。 神姫を連れていることである。 彼女の神姫・ヴィオレットもまたモデルである。 時にヴィオレットは、Tomomiを飾るワンポイントであり、時にTomomiとお揃いの服を着こなす。 その様子が、新しもの好きの少女たちに受けた。 Tomomiの影響で、おしゃれのパートナーとして神姫のオーナーになった女の子は、決して少なくないだろう。 そんなTomomiとヴィオレットを、神姫業界の方でも放って置くはずがない。 いまや神姫専門誌やら神姫の情報サイトやらでもひっぱりだこだ。 Tomomiとヴィオレットは、非武装派の神姫オーナーたちのカリスマにもなっている。 そんなTomomiが安藤のお姉さんだったなんて……美緒にしてみれば、思いも寄らぬ展開に驚愕するばかりだった。 ふと、美緒は疑問に思う。 お姉さんが神姫オーナーならば、神姫のことを少なくともそれなりに知っているはずではないか? 「あの……Tomomiさんは、神姫に詳しいですよね?」 「うん? まあ初心者に毛が生えた程度のもんだけど」 「だったら、安藤くんは、神姫のことをお姉さんに聞けばいいのでは……?」 「ヤツはアタシのこと毛嫌いしてっからさぁ。 ……あ、ここね」 Tomomiは無造作に、その部屋の扉を開けた。 美緒の目に映るのは、きれいに片づいた、あまり飾り気のない部屋だった。 あまり広くない部屋に、ベッド、机、キャビネット、本棚が機能的に配置されている。 ポスターなどの装飾は見られない。 そんな中、机の上に置かれた武装神姫のパッケージが異彩を放って見えた。 「それに、アタシは絶対教えないね。男だったら自分で神姫の立ち上げくらいやれっての」 美緒を部屋に入れると、安藤の姉はそう言ってからからと笑う。 そしてまた美緒に向き直り、 「まあ、智哉はそんな感じで、気が小さくて、全然頼りないヤツなんだけどさ。よろしく頼むよ」 そう言って派手なウィンクを美緒に寄越した。 美緒は目を白黒させながら、それでも考えている。 頼りないって……安藤くんが? 美緒にはとてもそうは思えなかったが、とりあえず、こくりと頷くしかなかった。 「それと、もし智哉に襲われそうになったら、大声で助けを呼びな。アタシがヤツをぶっちめてやっから」 そう言って不敵な笑みを浮かべた。 その表情が、彼女の派手な顔立ちに異様なまでに似合っていた。 美緒が驚くばかりで固まっていると、 「こら姉貴! 八重樫に何吹き込んでるんだ!」 安藤がお盆を抱えたまま、横合いから姉をどついた。 「神姫オーナー同士、友好を深めてたんだよ。オーナーじゃないオマエには関係ないだろ」 「つか、関係ないのは姉貴だろ! とっとと出てけ! それに、もうすぐオレもオーナーになるんだからな」 「へいへい」 安藤姉は、艶やかな笑顔で美緒に手を振ると、部屋から立ち去った。 安藤は深い深いため息をつきながら、部屋の扉を閉める。 「……姉貴が帰ってきてるとは不覚だった……」 がっくりとうなだれつつ、部屋の真ん中に置かれた小さなテーブルに、お盆を置く。 お盆の上には、コーヒーカップが二つ載っていた。 どうぞ、と差し出されたカップを素直に受け取る。 湯気の向こうの安藤は、まだうなだれていた。 そんなに姉が在宅だったことがショックなのだろうか。 「で、でも、お姉さんが、あのTomomiだなんて、全然知らなかった」 「学校じゃむしろ秘密にしてるぐらいなんだよ……あんなのが姉貴って、ありえないだろ」 「そ、そうかな……」 美緒も年頃の女の子なわけで、あのカリスマモデルが姉だなんてメリット以外には思いつかない。 安藤もようやく落ち着いたのか、深いため息を一つ吐くと、顔を上げて微笑んだ。 「まあ、あんなヤツのことはどうでもいいから……神姫のセットアップ、はじめようか」 美緒はその微笑にドキリ、と胸を高鳴らし、小さく頷いた。 ◆ 「……それで、ここに小さなチップを三つ、セットすればいいんだな?」 「そうそう。三つのチップの組み合わせで、その神姫の得意なこととか性格が決まるから、チップ選びは慎重にね」 アルトレーネのパッケージを開けた頃から、美緒の緊張も薄らいできていた。 安藤は素直で真面目な生徒だった。美緒の指示をよく聞き、滞りなく作業を進めていく。 「でも、気に入らなかったら、チップの配置をやり直せばいいんじゃないか?」 「うん……そうではあるんだけど」 美緒は眉根を寄せて表情を曇らせる。 「わたしはあんまり好きじゃない……チップの配置を変えると、その前に設定された『心』も消えてしまうの。人間の都合で、何度も何度も神姫の心を消してしまうのは、かわいそう」 「そっか……俺たちだって、誰かの都合で無理矢理性格変えられたりしたら、イヤだもんな」 「うん。だから、はじめに配置したCSCの設定を大事にしたいの」 「そうだな。オレもそうするよ」 安藤は三つのチップを慎重に選び出す。 「八重樫はやさしいな」 「えっ……!?」 視線を合わせずに呟く言葉は、まさに不意打ちだった。 やっと緊張がほどけてきたのに、また心臓が爆発しそうになる。 「そんなこと、ないよ……」 美緒が呟くいつもの言葉は少し震えている。 そう、神姫の心を大切にしたいなんて思うことは、普通、普通だ。 美緒はそう自分に言い聞かせながら、ドキドキが収まらない胸を手で押さえた。 (やだもう、どうしてそんなに、ずるいことばっかり言うのーーーーっつ!?) そのさわやかな顔立ちさえ、美緒には憎らしく思えてくる。 しかし、チップをCSCに慎重にはめ込むときに見せる、真剣な表情に、どうしても見とれてしまうのだった。 「よし、できた」 そんな複雑な乙女心を知るはずもなく、安藤は美緒の方に笑顔を向けた。 美緒は彼の顔をまともに見られず、やっぱりうつむいてしまう。 「そ、そしたら……クレイドルの上に載せて、PCに出てくるメッセージに従って進めればいいから」 「わかった」 安藤が神姫の胸部パーツを閉じ、ボディをクレイドルの上に載せる。 すると、PCが神姫との接続を認識、神姫管理用ソフトを自動的に立ち上げ、初期設定のセットアップに移行する。 いくつかのメッセージに対し、『はい』の解答を行う。 そして、 「武装神姫・アルトレーネ 初期登録モードで起動します」 神姫の口から出た言葉に、安藤は少し動揺した。 その安藤の目の前で、神姫はぱちりと目を見開く。 大きな瞳に、安藤の顔が映っている。 「ユーザーの登録と認証を行います。ユーザーの名前を音声で入力してください」 安藤が振り向き、美緒に目配せしてきた。 美緒は大丈夫、と小さく頷いた。 「あ……安藤智哉」 安藤は少し緊張している。 誰でも初めての神姫の起動の時は緊張するものだ。 大きな期待とひとつまみの不安。 美緒も、パティを起動したときの緊張を思い出す。 「あんどうともや、様で登録しました。安藤様を何とお呼びすればよろしいですか? 音声で入力してください」 「……マスター」 このあたりの入力は、どの神姫でもそうかわらない。 入力項目について、あらかじめ決めておくように、美緒から言い含められていた。 「最後に、神姫の名前を音声で入力してください」 「オルフェ」 抑揚のない神姫の問いに、安藤は即答する。 神姫は黙り込み、空中を見つめているように見えた。 それも一瞬のこと。 「登録完了しました。 オルフェ、通常モードで再起動します」 事務的な口調のメッセージが流れた後、神姫は一度目を閉じ、全身から力を抜いた。 一瞬の後、再び顔を上げ、ぱちりと瞳を見開く。 そこに宿るのは、感情の色。先ほどの事務的で無機質な視線とは明らかに違って見える。 神姫は、安藤を見上げた。 視線が交わる。 安藤は少し驚いて、肩を震わせた。 そんな安藤に、彼の神姫はにっこりと笑いかける。 「はじめまして、マスター。今日からあなたの神姫になりました、オルフェです。これからよろしくお願いします!」 元気のいい、さわやかな声が響いた。 にっこりと笑うオルフェ。 「ああ、よろしく……よろしくな、オルフェ」 「はい!」 少し戸惑いつつも挨拶した安藤に、オルフェは明るく応えた。 美緒はほっとする。オルフェは明るく元気な性格のようだ。きっと安藤とうまくやれるだろう。 CSCの再設定を否定しておきながら、神姫の性格が良くなかったらどうしよう、と密かに心配していたのだった。 「……パティ」 「はい」 持ってきていたバッグから、美緒の神姫が顔を出した。 美緒はパティを手に取り、机の上に立たせる。 安藤は彼女をじっと見つめた。 「へえ、この子が八重樫の神姫かあ」 「あの、マスター。この方は……?」 オルフェにしてみれば、見るもの出会うものすべてが初めてだ。 彼女は美緒とパティを見比べながら、安藤に問う。 安藤はほほえみながらオルフェに説明した。 「彼女は八重樫美緒さん。オレのクラスメイトで……神姫のことをいろいろ教えてもらっている、先生だ」 「……よろしくね、オルフェ」 安藤にフルネームを(特に下の名前を!)呼ばれるのは、なんだかとても気恥ずかしい気がした。 美緒の挨拶に、オルフェは満面の笑みで応えた。 「それから、この子はわたしの神姫で、パトリシア」 「よろしくお願いします、オルフェさん」 礼儀正しくお辞儀をしたパトリシアに、オルフェも頭を下げた。 「こちらこそ。わたしは起動したばかりなので、いろいろ教えてくれると嬉しいです。パトリシアさん」 「もちろんです。……それから、わたしのことはパティと呼んでください」 「はい、パティさん」 二人の神姫はすぐに打ち解けたようだった。 オルフェの相手をパティに任せ、美緒は安藤に講義を続けた。 神姫の扱い方や、メンテナンスソフトの使い方、装備の使用方法や役に立つ情報サイトまで。 教えているうちに二人とも夢中になってしまい、気がつくととっぷりと日が暮れてしまっていた。 ◆ 「今日はありがとな。助かった」 「ううん。気にしないで」 駅での別れ際。美緒は微笑むことができた。ようやく安藤と二人で話すことにも慣れ、楽しいとさえ感じられるようになっていた。 安藤は、頭を掻きながら、ちょっと照れたような表情で言った。 「なあ……八重樫の……その……ケータイの番号とメアド、交換してくれないか」 「……え?」 「またいろいろ相談に乗ってほしいんだ。……神姫に詳しい姉貴があんなだろ? 周りに詳しいヤツもいなくてさ……だめかな?」 それは願ってもない話である。 安藤智哉の携帯番号とメールアドレスなんて、クラスメイト女子が一番ほしがっている個人情報だ。 それを彼の方から交換して欲しいと言ってきている。 美緒はすでに夢心地ですらあった。 夢遊病者のような手つきで、安藤に携帯端末を差し出す。 意識はふわふわと宙を漂っており、ことの成り行きを全く理解していなかった。 数分後、二つの携帯端末を操作し終えた安藤は、片方を美緒に差し出した。 美緒はまた夢遊病者の手つきで端末を受け取る。 安藤ははにかむように笑った。 美緒もつられて笑ったが、なんだか不自然に不気味な笑いになっていたような気がする。 安藤はそれを気にもしない。 「今度は、八重樫たちが行ってるゲーセンに連れてってくれないか?」 「え、ゲーセン?」 「そう。バトルロンド……オレもやってみようと思うんだ」 屈託なく言う安藤を美緒は見つめてしまう。 もちろん、美緒に断れるはずもないし、断る理由もない。 「うん。わたしでよければ、案内するわ」 「やった」 にっこりと笑うと、彼は身を翻した。 「それじゃあ、八重樫。また明日な!」 「うん、また明日」 彼の背に向かって、美緒は小さく手を振った。 美緒の胸はいまだドキドキが止まらない。 ◆ 夢のような怒濤の一日が過ぎてゆく。 美緒は自室のベッドに寝ころび、天井を見つめながら、今日あったことを振り返る。 安藤智哉は憧れだった。 あんな人が彼氏だったら、きっと素敵だろう、そう思って、遠くから見ていただけだった。 彼の素敵なところを見つけては思いを募らせても、決して手の届かない人だと思っていた。 それが今日一日で一変した。 いま美緒が手にしている携帯端末のアドレス帳、その一番最初に「安藤智哉」の名前が表示されている。 美緒はため息をつく。 これはなんという夢なのだろうか。 このまま安藤と仲良くなれば、親しい友達になれるだろうか。 ひょっとして恋人になんて、なれる可能性もあるだろうか。 軽く頭をふり、そんな妄想を打ち消す。 でも、せめて、今のわたしと陸戦トリオの遠野さんくらいには近い関係になることを望んでも、罰は当たらないと思う。 そんなことを考えていると、 「安藤さんは……美緒のことが好きなのではないですか?」 彼女の神姫・パティが大砲を放った。 美緒はその場で転げ回る。 がば、と上げた美緒の顔は、これ以上ないほど真っ赤だった。 「んなっ……何言っちゃってんの、パティ!?」 「美緒と一緒にいるときの安藤さん、とても楽しそうでしたし……憎からず思っているのではないかと」 「そんなこと……安藤くんがわたしを好きだなんて、天地がひっくり返ってもあり得ないわ」 そう、あり得ない。 その可能性を、賢い美緒が考えなかったと言えば、嘘になる。 だが、美緒はそれを自ら強く否定した。 彼と自分とでは、何もかも違いすぎるのだ。釣り合いが取れないし、なによりそんなことを考えること自体が厚かましい。 だが、パティは首を傾げる。 どうして自分のマスターは、こう自分を過小評価するのか、と。 神姫である彼女の贔屓目を差し引いても、美緒は美人であると思う。 もっと自信を持てばいいのに。 それに、気のない女の子をわざわざ自宅に呼んでまで、神姫の相談をするだろうか。 別れ際に連絡先の交換なんて、気になる相手でなければしないのではないか? パティは冷静に、そう分析していた。 マスターと神姫の思いは平行線をたどりつつ、夜は更けていった。 続く> Topに戻る>
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紫風の尖姫──あるいは誇りと誓い(前半) ──“妹”になる事は出来たわ。でも、それで満足しちゃいけないのよ。 その名に恥じない生き方……大好きな人達に胸を張れる姿を、見せる事。 それが出来た時、アタシ達は嬉しいから。皆に、笑ってほしいから──。 第一節:挑戦 その日は、朝から晴れ渡っていた。今時珍しい都心での猛吹雪は終わり、 残雪がまだ道路の端々に残っていた……これは太陽が融かしてくれよう。 というわけで私・槇野晶と“四人の妹達”は、外出準備に追われていた。 「マイスター、エルナちゃんもお風呂から上がりましたの♪ほらほらっ」 「え、良いわよロッテお姉ちゃん。自分で拭け……ってちょっとぉ!?」 「そう言わないでください、今日はエルナちゃんの大切な日ですから!」 「有無、今日はエルナのセカンド昇進を賭けた大事な試合ではないかッ」 「……だから身嗜みも、ボクらの“妹”に相応しく可憐にキメるんだよ」 そう、行き先は神姫センターである……あの“悪夢”を越えて、真っ当な “武装神姫”として歩み始めたエルナは、当初こそ慣れない戦場で連敗を 重ねたが……現在は破竹の勢いで、セカンド目前まで迫っていたのだな。 昇進可能なレベルに達した時の、エルナの言葉は今でも忘れていないぞ? 『アタシにも、矜持があるわ。お姉ちゃん達から受け継いだ“誇り”が』 “姉”達の戦う勇姿を見て、エルナもまた自分のスタンスを掴んだのだ。 それを一々語っていると、センターの開場に遅れてしまうので割愛するが いやなかなか……不屈の精神を見せるエルナの言葉は、感動的だったぞ! 「……マイスター、マイスター?妙にニヤニヤしてどうしたのかな?」 「どわ゛ッ!?げふげふ……な、なんだクララ。脅かすんじゃないッ」 「あ、ひょっとしたらこれから戦うエルナちゃんの艶姿を描いて……」 「“魔剣”は無くても、エルナちゃんは頑張り屋さんですから~っ♪」 「な、何言ってるのよ!アルマお姉ちゃんとロッテお姉ちゃんッ!?」 ……いかんな、ついつい“妄想”が。まぁ、それは兎も角だ。己の全てを 晒け出し合ってから、私達の“仲”はより一層親密となっている。今日は それを見せる時ではないが、結束は強固だ。皆、それを実感しているッ! 「全く……じゃれ合うのもこの辺にせんとな。そろそろ出かけるぞ?」 『はいッ!!!!』 そんな暖かい想いを抱きつつも、私達は“春の新作”を纏って秋葉原へと 繰り出す。機材運搬用のカートは、30%増となって迫力が増していた。 ……今日はエルナの試合だけだが、万一と言う事だって有り得るのでな? 「うぅむ、自転車を展開するのは……流石に危険だな。この積雪量では」 「アタシの分だけ持ってくればよかったのに……律儀よね、マイスター」 「それがマイスターの持ち味なんだよ。電動補助もあるし大丈夫だもん」 「でもマイスター、折角のドレスを汚さない様にお願いしますの~……」 「地面はドロドロですからね、転んだら……結構大変ですよね、これ?」 「分かっている。よ、とととっ……慎重に行けば、どうにかなるだろう」 私の両肩と両胸のポケットから、“妹”達が私を気遣ってくる。御陰で、 楽々……とはいかないが、どうにか神姫センターには無事に辿り着けた。 早速エルナの“昇進”を申し込むが……これもすんなりと行かない様で。 「あ、はい槇野晶さんの……エルナですね。対戦相手はあちらの方です」 「何?もう先客が居るのか。何やら、口論している様にも見えるが……」 受付担当が指し示した先で、何やら娘さんと神姫が騒がしく叫んでいた。 だが仲違いをしている、という程ではない……いや、これはむしろ……? 「だから、折角の試合なのにまた“アレ”をやるの?!いいじゃない!」 「折角の挑戦相手なんだから、良い物持ってるかもしれないじゃない!」 「……痴話喧嘩、ですの?仲が悪そうには、とても見えませんの~……」 『何ッ!?』 「わ!?な、何じゃなくって!その、貴女達がアタシの対戦相手よね?」 ロッテの突っ込みに、二人が振り返る。その剣幕に退いたのはエルナだ。 だが、程なく調子を取り戻し語りかけた。未だ人間不信の嫌いがある物の 私や“姉”が側にいる場合は、多少なりとも普通に会話が可能なのだな。 「対戦相手って……あ~!昇進申し込んでたけど、試合決まったのね!」 「こらアールヴ、申し込んだのはあたし・光でしょ!……槇野さんね?」 「有無……私達を知っているのか?如何にも、槇野晶とその“妹”達だ」 話を聞くに、マスターの向坂光(こうさか・ひかる)と神姫のアールヴは、 去年からずっと私を追っ掛けているらしい。主に服飾デザイナーとして、 昨春のイベントにも買い付けにやってきた客の一人らしいのだ……むぅ。 「光栄、晶さんの神姫と戦えるのね!……アールヴ、やっぱやめるわよ」 「何言ってるのよ!この人達なら、とっても良い物作ってくれる筈よッ」 「……えと?話が見えないですの。どういう事ですの、アールヴさん?」 「あ~、あのねロッテちゃん。あたし達は“賭け試合”をよくやるのよ」 そんな二人が再び喧嘩を始めそうになったので、ロッテが割って入った。 光とやらは、苦虫を噛み潰した様な表情で説明を始めた。一方アールヴは 喜色満面である。どうやら“賭け”とは、彼女主導のアイデアらしいな。 「でさ、この“昇進試合”でも賭けをしたいなって相談してたのよね!」 「相談と言うより、痴話喧嘩だよ……で“賭け”って、何をなのかな?」 「武器よ!倒した神姫が持ってるよさげな武器を、頂戴するってわけ!」 「……あたしは、それを元にこの娘を強化出来るからいいかなーってね」 だが、彼女はすっかり味を占めてしまい……マスターとしても“神姫”を 強化する“ヒント”を得る手段は重要な為、結局はノリノリらしいのだ。 言われてみれば、“フィオラ”の上に見慣れぬ装甲を纏ったアールヴは、 現存・販売されているどのタイプとも違う、独自の素体を使用している。 この向坂光とやら、顔に似合わず『出来る』マスターかもしれんな……。 「所謂“弁慶さん”なんですねぇ。で、エルナちゃんにも賭けを……?」 「そうよ!光憧れの“マイスター”から武器をもらえるなら、最高ッ!」 「いや、あのねアールヴ?憧れてるからこそ、ちょっとアレなのよ!?」 「何よぉ。銀と衣のアーティストだ、って何時も褒めてるじゃないッ!」 その彼女らが、私達に一目置いているのはよくわかった。だが、これでは 何時まで経っても協議が進まぬ。途方に暮れた所で口を開いたのは……。 「……いいわ、やってあげる。アタシは“魔剣”もないから丁度良いし」 「エルナ!?……お前、良いのか?この様な誘いに応じてしまっても?」 「構わないわ。ちょっと腹案があるし、ね……いいでしょ、マイスター」 エルナだった。彼女は悪戯っぽく、琥珀色の瞳をウインクさせ懇願する。 彼女自身がいいというのであれば、全く問題はない。エルナが言う通り、 “魔剣”の調達をしていない彼女には、替えの利かぬ装備もないが……。 「分かった、勝ってこいよ?丹誠込めた武装だ、盗られては困るからな」 「う、うん……だから、無事に守り通せたら……その、ね?えっと……」 「エルナちゃん。紅くなっちゃダメですの。それを言うのは勝った後♪」 「わ、分かってるわよっ!……というわけで、応じるわよアールヴさん」 だが、私がエルナのリクエストに応じ産み出した武装は、彼女が何よりも 大切にしている……それを危機に晒しても、伝えたい事があるのだろう。 その決意を感じ取ったのか、私達は徐々に真剣な眼差しとなっていった。 「OK!まず昇進試合自体は保留して、重量級ランクで戦いましょっ!」 「ふぅ……で、そこで勝った神姫が、昇進試合で先制攻撃を与えるのよ」 「その上で昇進試合に勝った方が、負けた方に要望を出すのッ!どう?」 「よっぽど重量級に自信があるのね?……分かった、初陣だけどやるわ」 そう。エルナは通常の、所謂“軽量級”を一日何度も戦って現在の地位に 至っていた。結果時間が足りず、重量級ランクは登録だけという有様だ。 それを知っているのかどうかは定かではないが、不利と言えば不利だな。 しかしすっかり“姉”達に感化されているエルナは、強気な姿勢のままに 重量級ランクのバトルを予約し、割り当てられたブースで準備を始めた。 「“ティアマル”の能力は、エルナ……お前次第だ。分かっているな?」 「ええ、お姉ちゃん達の“龍”にも引けを取らないじゃじゃ馬だものね」 「じゃじゃ馬と言えば……光さんとアールヴさんも結構アレなんだよ?」 「アレで息が合っている辺りは、似た者同士なのかもしれんな……有無」 ──────だけど負けない。私達の想いを受け継いだ、この娘はね? 第二節:宝石 重量級のブースに光が灯り、手を振るエルナがゲートから下降していく。 私は、サイドボードにエルナ専用のボックスをセット……指示を出せる様 インカムを装着して、宴の開幕を見守る事とした。舞台は、古城の孤島。 建物内にこそ侵入出来ない物の、起伏に富んだ広大なフィールドである! 『エルナvsアールヴ、本日の重量級リーグ第1戦闘、開始します!』 『……エルナ、まずは有利な位置を取れ。得意技を見せてやるのだ!』 「ええ、分かってるわ。じゃあ、暫く通信封鎖するわね?」 『3……2……1……GO!!』 ヴァーチャルフィールドへの扉が開かれ、エルナが庭園へと駆け出した。 彼女から視線を移すと、港の方から駆け上がってくる黒い神姫が見える。 そう、アールヴだ!彼女は、黒く巨大な戦斧を抱え走り込んできたのだ。 「さぁーて!今日も一丁やらせてもらうわよ……って、あれ?」 『居ないわね?……って、危ないアールヴ!二時の尖塔よッ!!』 「へ?……きゃうっ!?」 だが、意気込んだ彼女を光の弾丸が強かに打ち付けた。高密度圧縮された プラズマ弾だな。“ロキ”が私を撃った銃よりは弱い威力だが……しかし 有効射程と命中精度は、スナイパーライフルとして通用する性能である。 無論、撃ったのは……尖塔の頂上にて匍匐射撃の姿勢を取るエルナだッ! 「まずは命中、っと。でも、致命傷にはなってないわね……」 「こ、このぉっ!降りてきて正々堂々勝負しなさいよ!」 「愚直に突っ込むだけが、正々堂々じゃないわ。“シャノン”!」 『Roger(突貫します)』 「え?きゃん!?こ、今度はぷち……じゃない、“アルファル”!?」 己の得意分野を最大限発揮し、手を抜かぬ事。それこそが、礼儀なのだ。 それを証明するかの様にエルナが呼びだしたのは、彼女を護る“騎士”! 彼女……“シャノン”は、左膝に備わったアンカークローをアールヴへと 打ち込み、巻き上げの力を使って右膝を彼女の顔面へと叩き込んだのだ! 『うわ、あのシャイニングウィザード……晶さん仕込み?』 「マイスターだけじゃないわ。アタシも、教え込んだのよ……ふっ!」 『“W.I.N.G.S.”……Execution!』 「く、離れなさいよぉっ……このっ!!」 『Roger(時間は作れました)』 更に腕部に仕込んだナックルで殴りつけようとするが、これはアールヴの 斧により退けられた。全身の躯に羽を持つかの様な、鋭角的なフォルムの “エルナ専用アルファル”シャノンは、塔から降りてきた主の元に侍る。 そのエルナは落下中に“レーラズ”等を纏い、完全武装姿となっていた。 “セイクレール”をも装着した、可憐な“紫の竜騎士”の姿となってな! ただ、エルナのリクエストに応えてスカートの丈等全体を調整した服は、 何処と無く……こう、あれだ。給仕の装束に見えん事もなかったりする。 「こんのぉぉ……さっきあたしを撃った銃が、それね?!」 「そうよ。でもこれは、形態の一つ……たっぷり、見せてあげるわ」 「その前に叩き潰してあげるわよっ!出てきなさい、ドヴェルグッ!」 『ギャオオオンッ!!』 エルナが、スナイパーライフルを分解して腰に下げる。その態度が相手に 火を付けたのか、アールヴの重量級用モジュールが繁みから姿を見せた。 それは、奇遇にも“龍”だった……しかも、ラプトル風の騎乗対応型だ! 「うわ、ゴツいわね……それが、貴女の相棒?」 「そうよ。そしてこの“セブンスムーン”が……あたしの得物!」 「えっ!?お、斧が組み替えられて……ランスに!?これはっ……」 「“アルファル”が組み換え武装なのは知ってるわ!だからお互い様ッ」 相当ゴツイ騎乗槍を軽々と振り回しながら、彼女は龍へと飛び乗った。 龍の方も、パーツ構成を見る限りシングルタスクでは無さそうだ。仮に 単一形態型であったとしても重火器を装備したその勇姿は、重戦車とも 形容出来そうな迫力を持っていた……見かけ倒しでは、なさそうだな。 「さ、こっちの番ね……ハイヤァアアアアアッ!!!」 『む……いかん、避けろ!パワーがハンパではないぞ!』 「オッケー、マイスター!シャノン、“マタドール”よ!」 『Roger(タイミングに気を付けて下さい)』 龍が大地を蹴り、更にマシンガンやレーザーを打ち込みながら一気呵成に 突撃を仕掛けてきた。だが、シャノンは勿論の事……エルナさえも、服に 仕込んである従来同様のブースターを使い、巧みに懐へ潜り込んでいく。 そしてギリギリの所で跳んだエルナ・シャノンと、アールヴが交錯した! 「せーの……せぁっ!!」 『Roger(攻撃します)』 「銃が、剣に!?このッ、はぁああっ!!」 エルナの手には、先程の銃があった……否、バスタードソードに変形した それは単なる銃ではない!彼女専用の複合武装なのだ。更に、シャノンの 両手には、腰から引き出した片刃式のマチェットが双振り握られている。 衝撃波を伴って突き進むアールヴに、彼女らは更なる攻撃を加えたのだ! 「うわ、っとと……痛、ちょっと無茶しちゃったかしら?」 『So bad(僅かに遅れました、損傷があります)』 「痛ぅ……よ、余裕見せてるじゃないの。あれだけの軽業見せといて!」 お互いが距離を取り、受けたダメージに顔を顰める。相打ちの様だった。 突進の勢いに呑み込まれたエルナは、腕に掠り傷を負っている。恐らくは 刃を剥き出しにしたランスが掠めたのだろうな。反面、アールヴの方には 装甲の傷が見られる程度。だがこの戦法こそ、エルナの“真価”である! 「そりゃそうよ。アタシの真価は“超高速戦闘術”なんだから……!」 「ちょ、ちょう……何それ?」 「今から見せてあげるわよ、シャノンッ!!」 『Roger(支援します)』 「う、うわっ!?」 『ギャオッ!?』 その一端を見せようと、エルナは駆け出していった。それを追う様にして シャノンが、円盤……正確には五角形の“宝石”型へ変形し、飛翔する。 舞い上がった飛翔体は、機体から迫り出したレーザーマシンガンと拳銃で “光の姫”と“闇の龍”を牽制した。その隙を、彼女は狙っていたのだ! 「ほら、何処見てるのよアールヴさんっ!!」 「うぅ……え?」 『バカ、上よアールヴッ!!』 「そらそらそらっ!!」 「きゃあああぁあっ!?」 駆け出していたエルナは、強く跳躍し……空中で反転したシャノンの背を 蹴って、アールヴの頭上を抑えていたのだ。そこから繰り出されるのは、 先程の剣……から更に変形した、二挺のライフルによるプラズマ弾攻撃。 マシンガンの様に浴びせられる“光”に、堪らずアールヴが暴れ出した! 「いい気になってるんじゃ、ないわよぉっ!!!」 「う、うわっ!?きゃううっ!?」 『エルナッ!!大丈夫か!?』 「う、受身は取れたわ……でも、今度は刃の鞭になってるわねアレ」 「まだまだ、行くわよッ!それそれぇっ!!」 襲いかかった“黒い蛇”はエルナを撃ち落とし、更に追撃する。そうだ、 アールヴの持つ突撃槍が、今度は長大な鞭に変化して襲いかかったのだ! 間違いない。相手も複合武装の使い手なのだ。となれば、手数が鍵だな。 「く……派手にやってくれるわね、あの娘!」 『エルナ、出し惜しみはせんでいい。全てを見せるつもりで挑め!』 「ん?……いいのね、全部出しちゃって?」 『嗚呼。上空に“ティアマル”を展開してある、合流しろ!』 「分かったわ!シャノン、アタシを空にッ!」 『Roger(乗って下さい)』 「逃げてないで戦いな……きゃうっ!?こ、今度は何!?」 私はそう直感し、エルナの重量級モジュール“ティアマル”を投下した。 晴れ渡った孤島の上空には、薄暗い“龍”の影が見える。エルナもそれを 発見し、すぐさま合流の為にシャノンを呼び戻した!彼女は咄嗟に反応、 今度は戦闘機の形態となり、レーザーでアールヴを威嚇しつつ突撃する! 「サンキュ、シャノン!そのまま、ティアマルの側までッ!!」 『Roger(加速します)』 「ま、待ちなさいよ!……ひゃっ!?な、何これ。鏡の……刃?!」 「ファントム・グレイヴ“鏡刃”。アタシの“簡易魔術”って所かしら」 「な、“魔術”ってどういう事よ?!その武器、一体なんなの!」 撃墜しようとするアールヴの気勢は、目の前に降ってきた三つの刃により 殺がれる事となる。投げつけたエルナの手には、先程の銃……に加えて、 銃のホルダーをも合体させ、更に変形させた……無骨な“杖”があった。 そしてエルナの背後に、白と紫に彩られたシルエットが見えてくる……! 「これは“影羽”フルネレス。魔剣の代わりに、産み出された武器ね」 「魔剣の……あ、あれって彼女のモジュール……!?」 『アールヴ、気を付けて!やっぱり向こうも“龍”よ!』 「そして、この娘が……“嵐皇龍”ティアマル!アタシの相棒ッ!」 『ケェェーン……ッ!!』 ──────私が丹誠込めて作った娘達、頑張って……! 第三節:騎兵 戦闘機形態のシャノンとエルナが向かった上空には、歪な形の龍が居た。 全体的なフォルムは“ファフナー”に近いが、角は上下四本に増えており 首は蛇腹状の細い物となっている。更に、燕の様な形状の大きな翼を広げ 背びれ等も備えていたティアマルは、他の“龍”とは明らかに違う姿だ。 『パーツ構成は、所々槇野さんの既製品に似てるけど……まさか』 「そうよ光さん。この娘もシャノンも、フルネレスも余剰パーツ製!」 余った部品で作られた事実。それはエルナ達にとって、誇りですらある。 曰く『お姉ちゃん達の因子を受け継いだ形で、アタシも戦えるのね』と。 だが、ただ後を追うだけでは芸がない。無論、彼女なりの“魂”がある! 「だけど、得た力は正真正銘アタシの物……アタシの、誇り!」 『Roger(合体します)』 「ッ!?た、確かにそのアーマー姿は……今までと違うわね」 『ケェェーンッ!』 それを示す為か、エルナはシャノンを鎧として纏った。全体的に鋭角的な フォルムであるシャノンは、同じく鋭角的なティアマルともデザイン的な 相性が非常によい。だが、決してそれは外見だけではない。左手に従来の 二枚分を接続した改良型の“ティンクルスター”を、右手に杖の様な形の “ティンクルスター”を携えたエルナは、アールヴを挑発してみせるッ! 「さ、それ飛べるんでしょ?受けて立つわよ!」 「なら、行ってあげるわ!ドヴェルグッ!!」 『ギャオオオンッ!!』 「まずは、小手調べよッ!!」 その挑発にアールヴは乗り、騎乗していた龍をレシプロ機の姿に変える。 エルナと私の読み通り、龍の方も多段変形するタイプだったのだ。彼女は 迫り出したプロペラを勢いよく回転させ、ミサイルを連射しながら飛ぶ! 「う、うわわっ!?高機動型のマイクロミサイル……でも、遅いわッ!」 「そっちだって遅いわよっ!じゃあ、こっちはどうっ!!?」 「ッ!?マシンガンの方は本物ね、喰らってられないわ……!」 「ふふん、どうよっ!ほら、逃げなさいッ!」 エルナは右手の“槍”からプラズマのジャベリンを産み出し投擲するが、 アールヴも、レシプロ機とは思えぬ運動性で回避しつつ機銃を撃ち込む。 単なる機銃ではない、ヴァッフェバニータイプのミニガンに匹敵する力を 持つ弾丸に、エルナは堪らず背を向けて飛ぶ。一方のアールヴは強気だ! 「あははっ、ほら!ほらほら、撃ち落としちゃうわよッ!」 「へ?きゃぁっ!?か、鎌を投げつけてくるなんてどういう事!?」 『む、あの“セブンスムーン”とやら……動力機関を備えているぞ!』 「動力機関!?アレ自体が、意志を持った相棒って訳ね……!」 「そうよ、何ならもう一回投げてみせる!?っとと……」 先程まで鞭だった超巨大武器が、今度は推進器を備えた死神の鎌として、 超高速で飛翔するエルナを捉えようと飛びかかる。流石に掠めた程度で、 大事には至らなかったが……背後を取られたままでは、不利だと言えた。 『エルナ、龍である特性をうまく活かせッ!』 「りゅ、龍?……そうよね、あっちは今戦闘機。でも、アタシはッ!」 「わぁっ!?反転した……避け、ないとっ!?」 「竜騎士なのよ!ティアマル、“フォールダウン”!」 『ケェェェーンッ!!』 「間に合わ……ッ!きゃああああっ!!?」 「今度はアタシが追う番よ!サーベラス・ランシア“闇迅”……ゴー!」 だが、流石戦闘その物には慣れているエルナだ。私の短い指示で、咄嗟に 龍の体躯を反転させ、そのまま“竜の吐息”を撃ち出したのだ。エルナの 相棒・ティアマルが備えるのは、名前通りの“圧縮空気弾”。追ってきた アールヴ達は、突然発生した暴風によって吹き飛ばされ、失速を始めた! それを追い掛け、エルナは“三条の黒槍”を打ち込む。“簡易魔術”だ! 「ふぇ?き、きゃああああっ!?な、何よこの黒い槍ってッ!?」 『クララちゃんが使う様な重力弾ね。でも、どうやって使ってるの!?』 「アタシの“カン”自体は死んでないって事よ……限定的でもねっ」 『有り得ないわ、だって普通に使おうとすれば外部装置が……あ!?』 「そう言う事。装備とアタシ自身で分担すれば、不可能じゃないわッ!」 “決戦”の時にクララの技を見た彼女は、自前で“魔術”を使っている。 それは焼き切れた補助演算装置の支援による物であり、今のエルナ自身は クララの様に単独で“魔術”を編纂出来ない……そう、“単独”ではな。 つまり誰かがコードを編纂して、外部装置に記録してやればいいのだッ! 「……クララお姉ちゃんが、アタシの為に仕立てた七つの“魔術”!」 『姿勢を立て直しなさい、アールヴ!次が来るわよ!』 「これが“姉妹の絆”の力よ!ファランクス・レイン“光陣”ッ!!」 「くっ……ひゃああっ!?こ、今度は雷の雨!?調子に乗るんじゃ……」 『む、いかんエルナ!“魔術”を中断して回避するんだ!』 「ないわよっ!借り物の力でっ!!」 「えっ!?きゃうっ!!」 『ケェンッ!?』 だが絡繰りがバレてしまった以上、彼方も黙って喰らう気はないらしい。 翼端でブースターの様にぶらさがっていたレーザーキャノン達が、一斉に エルナ達を撃ったのだ。カウンターを喰らう格好となったティアマルは、 防御システムでダメージこそ大きく減殺しつつも、墜落を免れなかった。 それはアールヴ達も同様であり、龍の姿になって不時着する格好となる。 僅かな時間差で、エルナもどうにか龍の四肢で不時着に成功したが……。 「……借り物だなんて、言ってくれるわね。これはアタシの“力”よ」 「だってそうじゃない、貴女一人じゃ“魔術”は出来ないんでしょッ!」 「いいえ。倒した相手のノウハウを奪い取る貴女こそ、借り物なのよ」 「むううう~……言ってくれるじゃない。じゃあ、これはどうっ!」 雰囲気は剣呑な物となっていた……と言ってもエルナの目は至って冷静。 眼光に気付かぬアールヴは、ドヴェルグの頭部を、別の形に変形させた。 なんとそれは、巨大なレーザーキャノンのバレルだった。鞍から出した、 グリップらしき銃を接続させて、有り余るエネルギーを蓄積させていく! 「奇遇ね。こっちも、同じ機構を備えてるのよ……ティアマル!」 『ケェェェーンッ!!!』 「う、嘘!?頭と角が……ランチャーのバレルに!?」 「お互い様じゃない。さ、砲撃勝負と行きましょ?」 だが、本当に偶然なのだが……ティアマルも全く同じ機構を備えていた。 携行武装のレーザーランチャーを強化する、バレルの展開機構としてな。 ティアマル自身の追加装備故に、使うのはこれが初めてなのだ。嵐の龍は 己の四肢をしっかりと石畳に食い込ませ、エネルギーをチャージさせる! 「行くわよ……3!」 「……2」 『1、フォイエルッ!!』 「行っけぇ……!ダインスレフ・フルバーストッ!!」 「蹴散らしちゃいなさい、ノー・フューチャァァアッ!!」 そして、二つの閃光が放たれた。エルナは文字通りの紫電を纏い、対する アールヴ達も光の粒を撒き散らしながら、極太のレーザーを撃つ!そう、 この筐体は、試験的に“オーロラ・エフェクト”が実装されているのだ! エフェクトによる煌めきとレーザーの光が相俟って、孤島全てが光の中に 沈み込んでいく……二人の姿が見えてきたのは、数十秒も後の事だった。 『エルナ、エルナッ!ダメージは……まだ立てる量だ、大丈夫か!?』 「ううぅ……どう、にかね。この娘らも、まだまだ行けるわよ」 『ケェーン……ッ!』 鳥の様な鳴き声を挙げて、再び異形の龍が姿を見せる。全体的な駆動率は 問題ないが、ヴァーチャルフィールドに於けるダメージ量という意味では エルナが若干不利な結果に終わった。このままでは、押し切られかねん。 だが、そんな彼女を力強く奮い立たせたのは……アールヴの一言だった。 彼女もまた圧力に押しやられ、庭園にあった柱に突っ込んでいたのだな。 「痛……決めたわ、勝ったらその娘をもらうわよ!」 「……さないわ」 「ん?何?」 「マイスターが産み出してくれた相棒は、渡さないって言ったのよ!」 ──────紫電の様に激しく、でも紫水晶の様にクールに……だよ。 次に進む/メインメニューへ戻る
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春音、楽ね、狐 綾季、暢気、狸 夕暮れの境内は少しの寂しさ漂う不思議な空間ですね。こんばんわ、結です。 今日はご奉仕(他の神社のお手伝い)の為お知り合いの所に居ります。 いつもの場所とは違いますが何度か訪れているので慣れたものといったところで。 本日はこの神社で神前結婚が行われたのでそのお手伝いをしていたのです。教会での式が多い中でもやっぱり神前が良いとされる方って結構いらっしゃるのですよ? 三々九度用のお神酒を準備したり、雅楽の演奏家さん達のお世話、両家の方々への説明、等々一日中忙しかったですが充実していました。それに今日はご主人も一緒でしたしね。やはりマスターと共にあるのは嬉しいものなのですよ神姫は。 「ゆ~い~」 「はい?」 拝殿を向けばそこにはここにお住まいの神姫、忍者型の春音(はるね)さんが手招きしていました。 「どうしたのですか?」 「お茶にしようとね。綾季がお茶請けも用意するって」 「それはそれは。ご伴侶に与ります」 彼女は忍者型には珍しく表情豊かで気さくな方で、キャットテイルに手を加えたフォックステイルを常装しておられます。 そのフサフサの愛らしい姿に付いて母屋へと。中では種型の綾季(あやき)さんが準備万端待っておられました。 「待ってたよ~」 のんびりとした口調とポヤポヤした微笑みの癒しさんです。でも、とある禁句を口にすると・・・止めておきましょう自ら窮地に向かうなんて事は。所謂「普段温厚な方程怒ると恐い」それは神姫にしても同じって事です。 そうそう彼女も春音さん同様で、狸やアライグマを連想させる丸みを帯びた茶色い尻尾を常装してらっしゃるのですよ。お二人合わせて「狐狸神姫」、 私も加えれば「狐狗狸神姫」となる!とは彼女達のマスター談でして。 「縁側いく?今日は暖かいし」 「いいね~」 「では運びますか」 小さなお盆に乗せて縁側に行くとご主人と彼女達のマスター近藤直子さんが寛いでおられました。更に部屋に宮司さん達が宴会状態に。 「お疲れ様でした。結さん、春音、綾季」 「「「お疲れ様でした」」」 大学生の近藤さんは物腰穏やか、本職の巫女さんですし私の目標とさせて頂いている方です。 「狐狗狸さんも頑張ってくれたおかげで滞りなく式も進んだし、両家の方々もお喜びになったし、今日は良い日だね。ねぇ宗司さん?」 「んー、まぁな。しかし久々に神事の手伝いしたせいか肩こった」 コキコキと肩を鳴らすご主人、いつものお仕事と違う作業にお疲れのようです。 「ま、俺等よりも親父達の方が忙しかったろうけど、」 そこで言葉を切り振り替えられます。そこには混沌とした酒宴が・・・あっ、苦笑してますねご主人。 「疲れてる様子はねーな」 「ですね」 クスクスと微笑む直子さん。楽しそうです。 宮司さん達が大宴会をしている居間に戻りご飯を摘みつつ時間は過ぎていきます。 春音さんは直子さんの膝の上で寝そべり、綾季さんはその横でウトウトと、私はのんびりお茶に和んでます。 「ところで宗司さん、お願いしていたものは出来てますか?」 「完成したから持ってきてる。今から試す?」 「はい。春音、綾木準備して。結さんも手伝ってくれる?」 母屋の二階に直子さんのお部屋にて装備の品評会となりました。 「ほれ」 「ありがとう御座います。じゃっ、早速] 受け取った箱から出てきたのは武器でした。 「一応オーダー通りに造ったけど調整はまだだから。今からやる?」 「お願いします。先ずは春音からね」 言われた春音さんがテーブルの上へと、片方の武装を手にされます。 忍者刀[風花]くらいのそれは棍のような物、でも握りの部分に切り目が見えるので刃物らしいです。 「炎刀[狐火]。レーヴァテインの改造品でな、放熱を切っ先だけに限定してあるから刃自体の切れ味と強度は既存品以上」 見詰める私達にご主人の説明が入ります。 抜刀して振るうとその切っ先が少しずつ色付きやがて放熱、陽炎と炎が立ち上がります。 成る程、正に狐火です。それにこの陽炎が切っ先の炎と共になって間合いが取り難い、攻撃力と合わせてこれは強力ですね。 「良い感じ。でも納刀の時はどうするの?」 「一緒にこの篭手使ってくれ」 差し出されたそれは防寒用の手袋に似た代物です。 「うんうん、これなら熱くないね」 満足そうですね。ただ手袋装備では他の武装が制限されてしまいますが格闘戦主体の彼女ですし投擲は使えるので問題無いみたいです。 「次は綾季よ」 「は~い」 彼女の物はなんとも大きな槌でした。身の丈程ある柄に円柱の頭、見た目からして豪快な一品です。 「大槌[狸鼓]。衝突面に連動して内部で薬室(チャンバー)が作動、炸薬の爆発で対象にダメージを与えるようになってる。炸薬は5発でマガジン式だからバトル中でもリロードは可能で、頭の側面にそのスロットがあるから。排出もキャッチを押し込むだけにしてある」 何やら凶悪な仕様ですね。使う方が雅季さんなだけにミスマッチに見えますが彼女の戦法はパワー派なので合っているのですよこれが。 「見た目より軽いね~。ここにマガジン入れればいいんだね?」 「そうそう。キャッチはその横な」 「判ったよ~」 試し打ちに珈琲の缶を垂直に叩くいてみれば「ガァァン!」と轟音を発てて半分位の高さになってしまいました。・・・・確かこれってスチール缶ですよね?こ、これはなんともはや・・・・ 「一撃はデカイけど隙も相応だから使い所は難しいかな」 「ん~、そこは何とかするよ~」 ブンブンと重量武器を振り回す彼女、いつもの笑顔なのに癒されませんねぇ。 お二人とも満足されたご様子で何よりです。直子さんもご満悦のですし。 「流石ですね。いい仕事をされます」 「一応本職だし。それに趣味だとどうしても懲りたくなる性分なんでな」 最終調整とメンテ法の説明を済ませ評価会は終わりに。そのまま雑談の流れとなります。 「しかし、もう直ぐセカンド入りか」 「そうですよ。結構頑張っているのです」 直子さんとお二人はバトルに参加されていて現ランクはサードで次の公式戦で入賞(1~3位)すればセカンドに昇格となるそうです。 「新装備はその為?」 「流石にセカンド間際になると強さも高くなってくるもので。今使っているものでは辛くなってきたんですよ。既存の武装で勝てる方々はスゴイですよ」 ですね。武器という括り、格闘では殴る、斬る、突く、投射戦では撃つ、投付ける等行動としては同じでも自分だけの物を使えばその「力」が強くなるものですから。それが既存とオリジナルとの違い、でもどちらも一長一短です。それに使うには双方共に修練しなければいけないのは同じ事ですからその選択は当人次第です。 「それにオリジナリティーを出して活きたいですからね」 「そこがミソか」 周りとは違う装備という事での感情、衣服に対するそれと同じですね。 「で、公式戦はいつだ?」 「来週末ですね。秋葉原の神姫センターで行われるんです。良かったら見に来て下さいね」 「そうだな」 帰宅した頃には既に23時を過ぎていました。 「遅くなりましたね」 「親父達のせいだ。全く飲兵衛どもめ」 軽く呆れるご主人。あの後完全に酔ってらした宮司さんは奥さんと共にお泊りに。ご主人と私は明日の為に帰宅となったのです。 ・・・宮司さんご夫婦がいらっしゃらないので明日の神社はどうなっているのか気になりますか? その辺はご安心を。お昼過ぎには戻られるそうですから。 自室で寝間に着替えた私は机の上でネットを始めます。 来週末にあるという公式戦をHPから検索します。お友達の彼女達が出場するのですから気になってしまいまして。 「これですね」 朝方から始まるサードランクとお昼からのセカンドランク、日曜日にはファーストランクの試合もあるようです。 「結構早くからやるんだな」 「あ、お帰りなさいませ」 お風呂から戻られたご主人がマウスを操作し更に情報を。そのお顔は楽しそうです。 「見に行かれるのですか?」 「そのつもり。当日はお前さんも連れてくから」 試合を見たいのはやまやまですがお勤めがありますし・・・ 「休め。それでなくても毎日働いてるんだから偶には羽伸ばしても問題ない」 「ご主人が言われるのでしたら」 そう言いつつも尻尾は嬉しさにパタパタと振れていました。 「それに友達なんだろ?それの試合見に行くんだ神様も文句はないだろうさ」 言葉を締め括るご主人に深々と礼します。 「それではご一緒させて頂きます。沢山応援しますよ」 「そうそう。楽しみにしてな」 そんな会話をしつつ夜は更けていくのでした。 当日は早朝から願掛けをしておきましょう。 現在装備 巫女服 ×1 仕込み竹箒 ×1 玉串ロッド ×1 御籤箱ランチャー(改) ×1
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ウサギのナミダ ACT 1-22 ◆ ギャラリーにはどう見えているだろうか。 おそらくは、力と技がぶつかり合う、真っ向勝負に見えているだろう。 確かに、雪華は正々堂々、真っ向勝負を挑んできた。 逃げない。揺らがない。 ミスティ得意のレンジに踏み込んでまで勝負を挑んでくる。 その姿勢を貫き、勝利を目指す。 それこそが『クイーン』の二つ名の由来であり、神姫プレイヤーから人気を集める理由だった。 だが、バトルの当事者は思い知る。 真っ向勝負? とんでもない。 劣勢とか、そう言うレベルじゃない。 『そこでリバーサル! 二連撃!!』 菜々子の指示が飛ぶ。 もう何度目かの得意技。 この間合い、このタイミング、この速度、そして身体をロールさせながら繰り出す二連撃。 熟達したアーンヴァルでも、このリバーサル・スクラッチはかわせない。 だが。 雪華は、これを紙一重でかわす。手にした剣で反撃すらしてみせる。 「くっ……!」 正々堂々? 真っ向勝負? 違う。 これは「練習」だ。 こっちの本気を練習台にしてしまう、圧倒的実力差。 ミスティは敵を見上げる。 空中に浮かび、羽を広げた雪華は、まるで降臨した大天使のようだ。 その美しい姿に、ミスティは戦慄した。 「本身は抜かないのかよ!?」 「あれは、そう簡単に抜けるもんじゃないのよ!」 虎実の叫びに、菜々子は応える。 虎実は、ミスティの攻撃が雪華に全く効いていないことを見抜いているようだ。 『本身を抜く』には、試合前からしっかり心構えをする必要がある。 バトル中に切り替えるような便利な使い方はできない。 それに、たとえ本身を抜いたところで、食い下がれるかどうか。 (……まさか、これほどとは) 菜々子は戦慄する。 正々堂々のバトルロンドで、こうもあしらわれるのは初めての経験だった。 どうすればこれほどの実力が身につくというのか。 だが、諦めるわけにはいかない。 せめて一矢報いなくてはならない。 『エトランゼ』の名に賭けて。 そして、遠野とティアにつながなくてはならない。 菜々子は絶望と戦いながらも、ミスティに矢継ぎ早に指示を出していく。 ■ 帰りの電車の中、わたしはずっと考えていた。 マスターのこと。 マスターがわたしを守るために、すべてを賭けてもいいと、言ってくれたのだという。 エルゴの店長さんがそう言っていた。 わたしには、マスターの想いが分からない。 わたしの過去が暴かれたせいで、あれほど酷い目に遭わされたというのに。 それでもなお、わたしを自分の神姫にするために、全力を尽くしてくれている。 マスターのその想いが伝わって、店長さんを動かし、刑事さんを動かし、風俗のお店がなくなって、多くの風俗の神姫が救われた。 それほどの大きな想いをわたしに向けてくれている。 なぜですか? なぜ、それほどまでに、わたしにこだわるんですか? わたしはそんな価値のある神姫ですか? わからない。 わかりません。 わたしにできることなんて、マスターのそばにいて、マスターの指示通りに走るこくらいなのに。 シャツの胸ポケットから、マスターを見上げる。 マスターは物思いに沈んでいるようだった。 この間までのつらそうな表情でないのは救いだったけれど。 わたしはマスターの心に寄り添えないままだった。 刑事さんはわたしに、素晴らしいマスターの神姫であることを忘れてはいけない、と言った。 それはもちろんなのだけれど。 そのマスターのために、わたしは何がしてあげられるんだろう……? □ 時間がないので、昼食は電車の中でパンをかじった。 一度アパートにとって返し、ティアの武装一式を手にして駅前に戻る。 ゲームセンターに着いた時には、久住さんの電話から、もう二時間以上が過ぎていた。 久々のゲームセンターの入り口。 俺は少し感傷的になる。 一歩を踏み出すのが少し怖い。 俺は店の出入りを拒否されているわけで、躊躇するのも分かって欲しいところだ。 久住さんはいるだろうか。 自動ドア越しだと、奥の様子は分からない。 彼女がいてくれないと、俺は針の筵なんだが。 それでも俺が足を進められたのは、今朝方の出来事があったからだろう。 すくなくとも、もう店に黒服の男たちが現れることはない。 自動ドアが開く。 まず俺の耳に聞こえてきたのは、神姫の怒声だった。 「なぜだっ!! なぜあんな淫乱神姫にばっかりこだわるんだ!?」 叫んでいるのはハウリン。 その声を受け流しているのは、銀髪のアーンヴァルのようだ。 「迷惑なエロ神姫なんかより、あたしの方がよっぽど強いのに!!」 「随分とご挨拶だな、ヘルハウンド」 俺が静かに言うと、武装神姫コーナーにいた全員が俺を見た。 「黒兎のマスター……」 ヘルハウンドは怒りの眼差しを俺に向けてきた。 憎悪すら込められていそうだった。 「……遠野くん!」 ギャラリーから抜け出して、久住さんが駆け寄ってきてくれた。 いつものようにジーパン姿のラフな格好。俺は安心したような、残念なような、複雑な気分になった。 「連絡ありがとう。……遅くなってごめん」 「ううん。来てくれてよかった」 いつもよりも微笑みが弱々しく見えるのは気のせいだろうか。 そのとき、ギャラリーの一角から、声があがった。 「おいっ! 黒兎のマスター!! ど、どの面下げてここにきたっ!!」 三強の一人、『ブラッディ・ワイバーン』のマスターがこちらを指さして喚いている。 俺にはそれほどショックはなかった。 こうした中傷は予想の範囲内だったので、心構えもできている。 と、いきなり久住さんがワイバーンのマスターを睨みつけた。 「わたしが呼んだのよ。文句ある?」 耳が凍傷になってしまいそうなほどに冷たい声。 ワイバーンのマスターはそれだけで、急に黙り込んでしまった。 ギャラリーも、何か言いたげな表情だが、黙ったままだ。 ……いったい、どうなっているんだろうか。 俺が驚きを隠せずにいると、久住さんの後ろから、さきほどの銀髪のアーンヴァルを肩に乗せた青年が近づいてきた。 「あなたが、ハイスピードバニー・ティアのマスターですね?」 人が良さそうに微笑む青年と、真剣な面もちの銀髪の神姫。 その後ろに、カメラ用のベストを着用した、年上の女性がいる。 「……遠野くん、彼らがティアを助けてくれたの」 「高村優斗です。こちらは僕の神姫で、雪華」 青年とその神姫は、礼儀正しく会釈した。 それから、後ろの人物を示し、 「それから、この人は、僕らの取材をしている、『バトルロンド・ダイジェスト』の三枝めぐみさん」 「よろしく~」 三枝さん、というその女性は、ひらひらと手を振った。 俺も挨拶する。 「遠野貴樹です。それと、俺の神姫のティア」 「は、はじめまして……」 「ティアを助けてもらって……助かりました。感謝してます」 もう一度俺はお辞儀をした。 顔を上げると、高村と名乗った青年は、ゆるやかに首を振っていた。 「いえ、大したことではありません。 僕たちも、対戦希望の相手を助けられてよかった」 やはり、そうか。 俺はその一言で確信する。 この青年と神姫は、海藤の家で見た映像の、彼らだ。 「まさか、あの『アーンヴァル・クイーン』がティアを助けてくれたとは、正直驚きです」 「僕たちも驚いていますよ。……ああ、僕たちのこと、もう知ってるんですね」 「……秋葉原のチャンプが俺たちと対戦を希望するなんて……冗談じゃなかったんですか」 「まさか。冗談であんなこと言ったりしません」 高村はそう言って微笑んだ。 やたらと人が良さそうな青年だと思う。 その高村の肩に座る、美貌の神姫が口を開いた。 「あなた方との対戦に、ここまで足を運ぶ価値がある、と考えてのことです。 バトルが所望です。いかがですか、『ハイスピードバニー』のマスター?」 長い銀髪を背に流した神姫の言葉は、威厳すら備わっているように感じられる。 なるほど、『クイーン』二つ名は伊達ではない、か。 俺は雪華の問いに、静かに答えた。答えは決まっていた。 「残念だが、お断りする」 ギャラリーがどよめいた。 全国大会レベル、しかも優勝候補とのバトルだ。対戦してみたいと思う方が普通だろう。 しかも、三強の対戦希望を断ってまで、俺たちとのバトルに集中しようとしているのだから、神姫プレイヤーなら受けて立つのが筋と言うものだ。 久住さんが俺の肩にそっと手をおいた。 「遠野くん、彼らはティアを助けてくれたのよ?」 「わかってる。でも、それとこれとは話が別だ」 その手を、俺は邪険にならないようにそっと、はずした。 そして、俺は雪華に向き直って言い切った。 「ティアを助けてくれたことには感謝してる……本当に、感謝してもしきれない。 でも、君たちとバトルはできない」 「なぜです? 理由を教えていただけますか?」 「……君たちがマスコミの取材を受けているからだ」 高村の背後にいた女性は、きょろきょろと辺りを見回すと。 「あ、あたし……!?」 三枝さんは、自分を指さして、びっくりしていた。 俺は高村に話を続ける。 「対戦を申し入れてくるんだから、今俺たちがおかれた状況は知っているんだろう?」 「あぁ、うん。先週来たときに、どうも様子がおかしかったので、調べさせてもらいました」 「だったら分かると思うけど……いま、こんな風に俺たちがゲームセンターで歓迎されていないのも、雑誌記事のせいでね。 今俺は、完璧なマスコミ不信なんだ」 「……それで、僕たちの挑戦を受けないのと、どういう関係が?」 「『バトロンダイジェスト』の、君たちの記事は俺も読んでる。テレビ放送であんなことを言ったんだ。当然、俺たちとのバトルも記事にするつもりなんだろう?」 雑誌記者の三枝さんは俺の言葉に頷いた。 「だったら、対戦なんて受けられない。結果がどうなるにせよ、何を書かれるか分かったものじゃない。今の状況に拍車をかけられたら、たまらないからな」 「……ちょっと! さっきから黙って聞いていれば随分な言い方ね! うちとあんな低俗雑誌を一緒にしないでもらいたいわ!」 三枝さんがたまりかねたように口を挟んだ。 彼女がカチンときているのももっともだ。 なぜなら、俺自身、わざとひどい言い方をしているのだから。 「俺からしてみれば、大して変わらない。 三枝さん、と言いましたか。 あなただって、バトロンダイジェストの記事を書くにあたっては、俺たちに無様に負けて欲しいでしょう? 『クイーン』の連載記事なら、俺だって雪華の華々しい活躍が書きたい。 俺たちみたいな醜聞のただ中にいる神姫プレイヤーを叩きのめす記事なら、うってつけですから」 「なんてこと言うの……うちに記事が載れば、あなたたちだって、評価があがって、誤解が解けるかも知れないじゃない!」 「随分と上から目線ですね。 俺は取材をしてもらいたいだなんて、一言も言ってない。 むしろ迷惑だ。 だったら、あなた方はむしろ、取材させてくださいとお願いする立場なんじゃないんですか?」 三枝さんは言葉に詰まった。 少し心が痛む。 マスコミへの不信感は本当だ。だが、三枝さん個人に恨みがあるわけじゃない。 三枝さんをダシにして、このバトルを断ろうとしている。だから、彼女に悪いところがあるわけではないのだ。 久住さんの手が、また俺の肩におかれた。 「遠野くん……言い過ぎよ」 「……わかってる」 俺は一瞬だけ、彼女の手に触れた。 久住さんはため息をついただけで、何も言わなかった。分かってくれたのだろうか。 俺と三枝さんが睨み合う。 一瞬の沈黙。 それを破ったのは、雪華の声だった。 「それならば、ティアとの対戦は取材をしないようにしてもらいます」 「って、ちょっとぉ!?」 あわてたのは三枝さんだ。 「あなたたちとは、全国大会までの動向のすべてを取材する契約でしょう!? たとえ草バトルとはいえ、取材しないわけにいかないわよ!」 「ならば、契約を解除します。そうすれば、ティアと戦える」 三枝さんが絶句した。 マスターの高村が口を挟む。 「雪華……『バトルロンド・ダイジェスト』からは、いっさいの取材を断らない代わりに、スポンサードを受けている。そういうわけにはいかないよ」 「スポンサー契約など無くても、わたしたちは全国大会を戦えます。また、契約があるからといって、勝ち抜けるとは限りません。 セカンドリーグの全国大会選手でも、そんな契約をしているのはほんの一握りでしょう。大多数の選手と同様の条件でも、わたしたちは十分に戦えるはずです」 ……何か話が大事になってきた。 雪華の言うスポンサー契約は、神姫プレイヤーが特定の企業や団体と契約を結んで、バトルロンドの活動資金や武装などを出してもらうことだ。 そのかわりに、その神姫はメーカーが提供する武装やパーツを使用したり、ボディなどにメーカーロゴをペイントしたりして、広告塔としての役割を果たす。 通称「リアルリーグ」と呼ばれるファーストリーグは、そうしたスポンサー契約も盛んに行われている。 セカンドリーグではあまりそういう話はない。セカンドリーグ上位の有名神姫プレイヤーくらいだろうか。 雪華は『バトルロンド・ダイジェスト』と契約を結んでいるらしい。 バトルロンド専門誌からスポンサー契約を受けているとは、どれだけ実力があるということなのだろうか。 それにしても、俺たちとの対戦がそこまで重要か? スポンサー契約がなくなれば、資金面で厳しくなる。 そうした契約自体が少ないセカンドリーグとはいえ、全国を勝ち抜くにあたって、資金がないよりはあった方が有利であるはずだ。 それを雪華は、俺たちとの対戦で捨ててもいいと思っている。 いったい、何を考えているのだろう。 「だったら、そんな腰抜けほっといて、俺たちの挑戦を受ければいいじゃねーか。俺たちは取材、大歓迎だぜ?」 その声に、ギャラリーも沸く。 口を挟んだのは、『玉虫色のエスパディア』のマスターだった。 どうも、三強はクイーンに対戦を申し入れて、ことごとく断られたようだ。 にやにやとした笑みを張り付けた顔に、雪華は冷たい一瞥を放った。 「……あなた方との対戦は、意味がありません」 「な……なんだと……!?」 「わざわざここまで足を運んできた意味がないのです。 わたしたちがハイスピードバニーやエトランゼと対戦を望むのは、彼女たちが唯一無二の戦い方をしているからです。 わたしが東東京地区大会のインタビューで挙げた武装神姫は、いずれもそういう戦いを展開し、大会にはエントリーしない神姫ばかりです。 わたしはそのような神姫との戦いを望んでいます。 ただ強いだけの神姫なら、ここまで来る必要がないのです」 高村は、雪華の言葉に、肩をすくめて頷いていた。 なるほど。確かに、ティアの戦い方は唯一無二だろう。雪華はそこに価値を感じているということか。 三強は確かに強いが、大会にでてくる神姫に比べると見劣りがする。戦い方も、標準の域を出ない、というところか。 見れば、玉虫色のマスターは、口をぱくぱくさせながら、怒りの矛先を向ける方向を失っているようだった。 神姫にあそこまで言われたなら、もっと噛みついてきてもいいはずなのだが……何か思うところがあるのだろうか。 そんなことを考えていると、左胸のあたりから声がした。 「マスター……」 「どうした、ティア」 「雪華さんとの対戦、受けてください……お願いします」 突然何を言い出すんだ。 俺は驚いて、ティアを見下ろす。 雪華の様子を見ていたティアは、不意に俺の方へ視線を向ける。 その顔には必死さが滲んでいた。 次へ> トップページに戻る
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ウサギのナミダ 番外編 オリジナルの矜持 ~前編~ ◆ 蓼科涼子にとって、それは千載一遇のチャンスだった。 いつも四人組で行動している彼女は、今日はたまたま一人だった。 そして、いつも仲間たちと一緒にいるあの人も、今日は胸ポケットに自分の神姫を連れているだけ。 あの人は、いつものように、ゲームセンターの壁に背を預け、大型ディスプレイに映し出されるバトルロンドの様子を、見るともなしに見ている。 しかし、その視線は鋭い。 ときどき、独り言のようになにか呟いているのは、自分の神姫に何か意見を求めているのだろうか。 ストイックな人だ。 だが、涼子はそれが好ましいと思う。 とにかく、これは滅多にないチャンスだった。 二度とは訪れないかも知れない。 涼子はごくり、と唾を飲み込む。 緊張に背筋が伸びる。 胸に握り拳を当てて、深呼吸を一つ。 「よし」 心を決めて、一歩踏み出した。 はやる気持ちを抑えながら、涼子はゆっくりと、その人に近づいてゆく。 周りから横やりが入れられないよう、注意を払いながら……。 やがて、その人の前にたどり着く。 「……あのっ! すみませんっ!」 まずい。 声がうわずっている。 それに伴い、涼子の緊張が加速する。 目的のその人は、ゆっくりと涼子に視線を向けた。 まっすぐに、涼子を見る。 「ああ、君は……」 もちろん、涼子と彼は顔見知りだ。 だが、こんな風に差し向かいで、まっすぐに視線をもらうなんて今までになかった。 緊張が高まって、頭がクラクラする。 しかし、涼子は、勇気を振り絞る。 そう、こんなチャンスは二度と来ないのだから……! 「あのっ! 遠野さんっ! わたしを……弟子にしてくださいっ!!」 沈黙。 二人の間を、ゲームセンターの喧噪が流れていく。 「…………は?」 あ、こんな顔もするんだ。 その人……遠野貴樹は世にも間抜けな表情をしていた。 ◆ ことの起こりは、四人組の一人・園田有紀が、自分の神姫であるヴァローナ・タイプのカイに、新たな武装を与えたことだった。 「へぇ……純正ストラーフ装備ね」 「中古だったんだけどさあ、状態も良くて、格安だったんだよ。ちょっと予算オーバーだったけど、思い切って買っちまったい」 八重樫美緒の感心した声に、有紀は得意満面だ。 それも仕方があるまい。もともと有紀はストラーフ装備でパワーファイトすることを望んでいた。 資金の都合でライトアーマーの神姫を購入したが、ストラーフ装備と相性のいいヴァローナを選んだのも、将来を考えてのことだ。 ヴァローナ・タイプはストラーフ・タイプの姉妹機であり、武装の相性もいい。 いずれストラーフのフル装備を手に入れる、というのは有紀の口癖だった。 その思いは、『エトランゼ』久住菜々子と知り合ってから、ますます強くなっているようだった。実際、有紀はエトランゼのバトルに心酔している。 まさに、念願かなった、といったところだった。 有紀の神姫・カイも、はじめてのストラーフ装備に満面の笑みを浮かべながら、細かく動作を試していた。 心中穏やかでないのは涼子である。 涼子たちは、四人の中で対戦して遊ぶことがほとんどだった。 その四人のランキングは決まっている。 一番は八重樫美緒。彼女は頭脳的なバトルを得意としている。オールラウンダーであるウェルクストラ・タイプは、まさに彼女の神姫としてうってつけだった。 四人の中ではダントツの強さを誇る。 二番目は、蓼科涼子と園田有紀で争われている。 有紀の神姫・カイは、猪突猛進のパワーファイター。 涼子の神姫、パーティオ・タイプの涼姫は機動力を生かしたヒットアンドアウェイを得意としている。 二人の実力はほぼ拮抗していたが、最近、涼子はあまり勝てなくなってきていた。 特にスランプというわけではない。 だが、以前のように勝ちに行けなくなっている。 状況打破のため、新装備の導入も考えてはいるが、いかんせん、女子高生の限られたお小遣いの中では、なかなか手が出せるものではない。 そんな状況での、カイの新装備導入である。 涼子は焦った。 このままでは、美緒と有紀に追いつけなくなってしまう。 自分の涼姫も、なんとか新しい装備や新しい戦い方を模索して、強くならなければ。 ちなみに、ポモック・タイプのモナカのマスターである江崎梨々香は、勝敗にこだわらない。装備もデフォルトだし、勝っても負けても楽しそうにしている。なので、涼子は、目下のライバルは有紀だと思っていた。 □ 「ですから、装備や戦い方のアドバイスをいただきたいんです。お願いします!」 「……なるほど。詳しいいきさつはわかった。だけど、なあ……」 ポニーテールがトレードマークの少女は頭を下げた後、必死の視線で俺を見つめてくる。 困った。 彼女の気持ちは、わからないでもない。 蓼科さんはバトル指向の持ち主だから、バトルをやるからには勝ちたいと思うのも、自然な話だ。 だが、だからこそ、俺に持ちかける相談じゃないと思うんだが。 「……俺とティアは大して強くないし、勝敗にもこだわってない。君の相談からはかけ離れてると思うんだけど」 「ご謙遜を。クイーンに敗北を認めさせた神姫のどこが強くないって言うんですか?」 俺は苦虫を噛み潰した。 そういう風評は、俺にとっては何の価値も持たない。 「だったら、久住さんにお願いした方がいいんじゃないか? 『エトランゼ』の異名をとる彼女は、俺よりずっと経験が豊富だし」 「あ、菜々子さんはダメです」 「なぜ?」 「有紀が、菜々子さんに弟子入りする! と息巻いてまして……」 なるほど。 確かに、エトランゼに憧れていて、しかもストラーフ装備を手に入れたなら、久住さんに教えを乞うのはもっともなことだ。 しかも久住さん自身、ストラーフ装備には特別な思い入れがあるから、園田さんの願いを無碍に断ることはあるまい。 「それに、わたしはティアの戦い方に憧れています。高速機動で相手を翻弄し、軽量装備で渡り合うスタイルは、わたしが目指すスタイルなんです。だから、遠野さんに是非教えを乞いたいと」 ううむ。 残念ながら、蓼科さんの言っていることは筋が通っている。 似たようなスタイルの武装神姫プレイヤーから教えを乞いたいと思う気持ちは分かる。 だが、オリジナル装備を使う、俺のような神姫プレイヤーは、他人にアドバイスするのが難しい。 公式装備なら、同じ装備を使う神姫に有効なアドバイスもできるだろう。公式装備は量産品であり、基本的な性能も大きくは変わらない。 オリジナル装備というのは、他人が使わない唯一無二のものだ。 だから、俺がティアの装備について語ることは、ティアにしか通用しない。他の神姫の参考にはならないのだ。 公式装備こそは正統派であり、オリジナル装備はむしろ邪道なのだ。 だからこそ、レギュレーションを満たさないオリジナル装備は、公式大会には参加できない。 蓼科さんは教えて欲しいと言うが、俺には有効なアドバイスが出来るとは、まったく考えられないでいる。 しかも、下手なアドバイスをすると、彼女を邪道に引き込んでしまいかねないのではないか。 俺が腕を組んで思い悩んでいると、蓼科さんは上目遣いで俺を見て、言った。 「だめ……ですか?」 くそっ。 どうして女の子という生き物は、男の防御を無効にするずるい攻撃ばかり持ち合わせているんだ。 蓼科さんたち四人の少女は、いずれも、大城が知り合いになれたことを大喜びするくらいに、美少女ぞろいだ。 そんな可憐な女の子に見つめられて、お願いされて断る手段を、残念ながら俺は持ち合わせていなかった。 俺は降参の溜息をつきながら、言った。 「……わかった。アドバイスくらいなら、してもいい」 「ほんとですか!?」 「でも、俺に言えることなんて、観念的なものになると思うし、あまり参考にならないかも知れないけど」 「いいです、それでも。よろしくお願いします!」 頭を下げ、にっこりと笑う蓼科さん。 ……正直、可愛い。 どうにも困った俺は、彼女から視線をはずし、うつむき加減で言った。 「それじゃあ、とりあえず一戦しよう」 「え?」 「君の神姫の現状が知りたい。バトルするのが手っ取り早いからね」 「わかりました。やりましょう……真剣勝負でお願いできますか?」 「もちろん、そのつもりだ」 ◆ バトルのレギュレーションを簡単に打ち合わせて、空いている筐体に向かい合って座る。 バトルの設定は、ライトアーマー戦。フル装備のバトルとの違いは、武装が限られること。サイドボードの容量も、フル装備のバトルよりずっと狭い。 ティアはいつもフル装備のバトル設定だが、今回は涼姫に付き合ってくれるようだ。 フィールドは、おなじみの廃墟ステージ。 そのステージもライトアーマー設定ということで、ずっと狭かった。 「嬉しそうですね、涼子」 鼻歌など出てきそうなくらいにニコニコしている自分のマスターにそう声をかける。 「もちろんよ。だってあの『ハイスピードバニー』が全力で相手してくれるのよ? 今の実力でどれほど通用するのか……勝てないにしても、一矢報いてみせるわ」 最近、勝率が落ちてきているのを棚に上げて、そううそぶく。 フル装備が許可されている無差別級で戦う神姫とは言っても、武装は所詮ライトアーマー並なのだ。 ライトアーマー級の俊敏さを生かせば、少しは勝負になるだろう、と涼子は踏んでいた。 準備を終えて、向かいに座る遠野を見る。 ヘッドセットに何事か囁いている。 この試合の作戦だろう。 自分を相手にどんな作戦を立ててくるのだろうか。 涼子は、緊張を感じると共に、少し楽しみでもあった。 双方とも準備が終わる。 同時に、スタートボタンを押した。 バトルロンド、スタートだ。 ◆ 涼姫は、廃墟になったビルの屋根から屋根へと飛び移り、駆けている。 パーティオ・タイプは身の軽さが信条。 この程度は朝飯前だ。 涼姫はビルの屋上から、ストリートを伺う。 ティアの装備はローラーブレードのようなレッグパーツだから、まずはストリートに姿を現す、と思う。 こっちが身を隠しながら戦うのは分かっているだろうから、誘いに来るはずだ。 はたして、ティアは現れた。 広いメインストリートを大きく使って、ジグザグに疾走している。 「見つけました」 『よーし、近付いてきたら、突撃よ! まずはM573でティアの足を止めて!』 「了解」 涼姫は、基本的にノーマルのパーティオの装備である。 ただ、左腕の装備のみ、ポモックの射撃武器「PML-01 ポモスバーグM573」に換装してある。 M573を撃って足を止め、涼姫得意の接近戦に持ち込む。 これが涼子の考えた戦術だった。 装甲の薄いライトアーマー相手なら、十分に実用的な戦術。 ライトアーマー並の装備であるティアにも、当然通用するはずだ。 ティアは、涼姫のいる廃墟のビルに接近してきた。 ビルの前で方向を変えようとする瞬間、そこを狙って、涼姫は飛び出した。 「はああああぁぁっ!!」 ビルの屋上から落下しながら、ティアを狙い撃つ。 しかし、銃弾は地面の砂埃に消える。 断続してティアを撃つが、そのことごとくを華麗なステップでかわされた。 涼姫が着地する。 ティアはターンの最中で明後日の方角を向いている。 だが油断はしない。 目視せずとも狙い撃てるのがティアだ。 こちらを向いていたサブマシンガンの銃口が火を噴いた。 予想通り。地を蹴って回避する。 こちらも再びティアを撃つ。かわされる。ティアは止まらない。 「……はい!」 小さな返事が聞こえた。 マスターの指示に応えたのだろうか。 ティアは涼姫を見据えると、今度は鋭く方向を変えて走り出した。 速い! 涼姫は左腕の銃口でティアの姿を追う。 □ 予想通り、涼姫はティアの姿を追って、銃身を振り始めた。 涼姫の装備を見てすぐに、彼女の装備の弱点が分かった。 おそらく、クレバーなバトルを得意とする八重樫さんは気が付いているだろうし、園田さんも無意識のうちにバトルの流れの中でその弱点を突いているのだろう。 勝率が上がらないのも仕方のないところか。 このバトルは蓼科さんと涼姫の実力を見ることが目的だから、その弱点を遠慮なしにあぶり出すことにした。 ティアに出した指示は一つ。 涼姫の左後方に回り込むこと。 これだけで、涼姫は思うように戦えなくなるはずだ。 ◆ 「くっ……」 涼姫は焦っていた。 どうにもティアを捕らえることが出来ない。 ティアが涼姫の左側に回り込み始めたときから、M573の射線を彼女に合わせられないでいる。 涼姫が銃口をティアに向けたときには、すでに彼女はまたさらに左側に回り込んでいるのだ。 一度間合いを切るべく動いたが、ティアの高速機動ですぐに左後方を取られる。 かくて涼姫は、反時計回りに身体を回転させながら、ティアを追う形になった。 当たらなくてもいい。 かすめる程度にティアを撃てれば、あのやっかいな足を少しでも止めることができるはずだった。 しかし実際は、かすりもしない。 相手の足を止めるどころか、相手に振り回されて、自分の方が足を止めている。 「え……?」 涼姫はそこでようやく気が付いた。 機動力が持ち味の自分が、動けなくなっていることに。 はっ、となって、改めてティアを狙う。 しかし、既に遅かった。 身体を回転させて、ティアを視界に入れたとき、彼女は既に至近に潜り込んでいた。 「うわっ!」 間近に見えるティアの顔。 身体の回転にようやく追いついてきた左腕を向ける。 しかし、ティアは涼姫の銃口を跳ね上げた。 間髪入れず、がら空きになった涼姫の身体にサイドキックを打ち込む。 「きゃあああああ!!」 地面の上を二転、三転、ストリートの片側まで飛ばされて、ようやく止まった。 涼姫は、蹴りを喰らったおなかを押さえて、立ち上がる。 不思議とダメージは少ない。 手加減されたのだろうか。おそらくそうだろう。 とどめを刺すならば、蹴りの代わりに、左手に握ったコンバットナイフを突き立てればよかったのだから。 涼姫は再び、左腕を持ち上げる。 どんなことをしても、ティアの足を止めなくてはならない。 『姫! 大丈夫!?』 「涼子……なんとか、戦えます」 『よかった……それじゃあ、ビルの壁を背にして、M573を構えなさい。死角を減らして、ティアの動きを絞るのよ』 「わかりました」 涼姫は涼子の指示に従い、すぐさま背中をビルの壁に着けた。 そして右腕のPTR-01のブレードを展開して脇に構え、左腕のM573を正面に伸ばす。 その銃口が示す先。 ティアが立っていた。 □ 涼姫の行動は、ある意味では正解だ。 壁を背にされれば、どんな神姫でも行動は格段に制限される。 しかし、その戦法が許されるのは、真っ正面の攻撃に絶対の自信を持つ神姫だけだ。 涼姫のように軽量武器しか持たない神姫では、自らの行動をも制限し、逆に不利になる。 しかも相手はティアである。 地上型とはいえ、機動性では後れをとらない自信がある。 蓼科さんに、考えの浅さを思い知らせるとしよう。 俺はティアに指示を出すべく、ヘッドセットをつまんだ。 ◆ ティアは背を伸ばし、涼姫の正面に立っている。 美しい立ち姿。 激しい躍動への予感をはらむ、たたずまい。 リラックスした状態でありながら、一分の隙も見いだせない。 涼姫は急に自分が小さく感じられた。 涼子は「ティアの行動を制限する」と言ったが、本当に制限できているのか? ティアは地上型だし、真っ正面に立っているならば、左右どちらかに動くとしか考えられない。 しかし、ティアに射撃が当たるとも思えないのだった。 構えた左腕があまりにも心細い。 ティアが構えた。 動く。 ティアの身体はスライドするように、先ほどとは逆で、涼姫の右側に回り込んできた。 涼姫はあわてて、M573を放つ。 当たらない。 銃口でティアを追う。 しかし、すぐに追えなくなった。 身体が邪魔で、左腕を右に振ることが出来ない。 ティアを追うためには、背中を壁から離さなくてはならない。 涼姫は身体を離し、ティアを正面から捕らえようとした。 ティアは涼姫を回り込み、壁際までやってくる。 そうなれば、ティアも速度を落とし、壁際で対峙できるはずだ。 しかし、ティアは速度を落とさない。 壁に激突する! そう思った瞬間、黒兎の身体がかき消えた。 「!?」 壁に激突したのではない。 レッグパーツのホイール音はいまだこだましている。 ならば……。 涼姫は思い出す。 そう、ティアは壁の上などものともせずに走れる神姫だ。 だとすれば、いま、ティアは、壁を走っている! 涼姫の予測は当たっていたが、遅すぎた。 ティアは涼姫の頭上を越え、その背後に着地した。 その気配を感じ、振り向こうとしたが、できなかった。 ティアは涼姫の左腕を取ると、それを頭上に上げるようにして押さえ込み、そして身体を密着させて、ビルの壁に涼姫を押しつけた。 凶悪に輝くコンバットナイフの刃が涼姫の眼前につきつけられる。 目を見開いたまま、身動きのとれない涼姫。 彼女が見つめる白銀の刃の先。 ティアが、なんだか困ったような顔をしていた。 □ 一戦終えた後、俺はゲーセンの壁際で缶コーヒーを飲んでいる。 一口飲んで、ちらりと隣の蓼科さんを見る。 がっくりとうなだれ、ひどく落ち込んでいた。 ……やりすぎただろうか。 でも、真剣勝負だと言ったのは彼女なのだから、仕方がないと思う。 「まさか、あんなにあっさり……」 「まあ……今回は真剣勝負だと言うんで、遠慮なく弱点を攻めたし」 「ううう……」 蓼科さんはますます落ち込んでしまった。 どうも彼女は、涼姫の弱点に気が付いていなかったらしい。 涼姫が左腕に装備したM573は、長所でもあるが弱点でもある。 片腕に射撃武器を装備し、それを撃って相手を牽制し、もう片腕の近接武器で接近戦に持ち込む。 この戦術自体はオーソドックスだ。 しかし、蓼科さんはその戦術にばかり固執している。 だから攻撃は単調になるし、涼姫の足を止めるようなミスを犯す。 「まあ、オーソドックスな戦術だから読みやすいっていうのはあるけれど」 「……いつ弱点に気付いたんですか?」 「スタート直後、涼姫の装備を見たとき……かな」 「そんな早くですか……!?」 蓼科さんは、またがっくりとうなだれる。 そこまで落ち込まれると、俺にも罪悪感が溢れてくるんだが。 俺がどうやって声をかけようか、困っていると、 「……オリジナル装備って……どうやって思いつくんでしょうか……」 そんなことを呟いた。 いやだから、お勧めしないと言っているんだが。 「それは人それぞれだろうね」 「遠野さんは、どうやってティアの装備を思いついたんですか?」 「ああ……俺、スキーやるから」 スキーは、俺の唯一と言っていい、スポーツの趣味だ。 雪上を滑走するあの興奮と開放感は何物にも代え難い。 「だから、フリースタイルみたいな動きの出来る神姫がほしいと思ったんだ」 「なるほど……」 「俺はあんまりオリジナル装備を使う神姫プレイヤーに会ったことはないけど……みんなそうじゃないかな。 自分の趣味や興味のあるもの、あるいはインスピレーションで自分が突き詰めたいと思ったスタイルを実現するために、オリジナルの装備を用意するんだ」 公式装備に、それを実現するものがあればいい。それが最良だ。 だが、なければ作るしかない。 オリジナル装備を使う者は、公式装備のメリットを捨てても、自分のスタイルを貫こうとする者たちだ。 ゆえに、求道者であり、邪道を行くものなのだ。 「……もし、わたしがオリジナル装備を思いついたら……作るの手伝ってくれますか?」 「……オリジナル装備は邪道だし、茨の道だ。 それでもなお、君がオリジナルでいきたいというなら……その時には協力しよう」 蓼科さんはようやく顔を上げると、にこりと笑った。 ◆ 高い空に、鐘が鳴り響く。 「あー、終わった終わった!」 うーん、と伸びをしながら立ち上がったのは、園田有紀。 彼女がそうして立つと、もともとの長身がさらに高く見える。 終業のチャイムを合図に、クラスメイトもそれぞれに立ち上がり、解散していく。 高校生の放課後はなかなかに忙しい。 有紀は、帰り支度をしている仲間の一人に声をかけた。 「美緒~。ゲーセン行くだろ?」 「ええ、そのつもり」 「じゃあさ、今日は特訓に付き合ってくれよ、みんなでさ」 「特訓? なに?」 「もっちろん、カイの新装備さ! こないだ、菜々子さんに手ほどきしてもらってさ、いろいろ教わったんだよね~」 はすっぱな有紀の言葉に、美緒は苦笑する。 有紀のエトランゼに対する心酔は、美緒たちの憧れとは少しベクトルが違う。 そのバトルスタイルに惚れ込んでいるのだ。 「いいわ。付き合うわよ。みんなも行くでしょ?」 いつもの仲間である、他の二人に視線を向ける。 江崎梨々香は、はいはい、と手を挙げて、 「わたしも行くよ~!」 とにこやかに笑った。 彼女の神姫・モナカはポモック・タイプなのだが、性格や雰囲気が、マスターによく似ている。 「……ごめん、わたしちょっと用事があって図書館に行かなくちゃいけないから……今日はみんなで行って」 もう一人の仲間、蓼科涼子は、トレードマークのポニーテールを揺らしながら立ち上がった。 美緒は驚きを隠せない。 涼子は四人の中でもバトル好きだ。 有紀をライバル視しているにしても、気心知れた仲間だから、有紀の申し出を断るようなことがあるはずはなかった。 「涼子……?」 「……気にしないで、ほんと。ちょっと調べものがあって、ね。だから、今日はごめん」 涼子は荷物を肩に掛けると、そそくさと教室を後にした。 残された三人は、顔を見合わせた。 はたして、涼子は学校の図書館で本を開いていた。 机の一角を占領し、十冊ほどの本がうずたかく積まれている。 一冊ずつぱらぱらとめくっては、机にいる彼女の神姫と何事か話をする。 気を遣って、できるだけひそひそと話しているが、つい声が高くなったときなどには、図書委員に厳しく注意されていた。 「なにやってんだ、ありゃ……」 有紀が呆れ気味に呟く。 バトル派の涼子が、試験前でもないのに、ゲーセン行きを断ってまで、図書館で調べもの。 気にならない方がおかしい。 そう思って、涼子の様子を物陰から盗み見る美緒たちだった。 だが、何をしているのか、さっぱりわからない。 「生物図鑑に乗り物図鑑、百科事典に航空写真集……?」 涼姫と一緒にそれらの本を見ているということは、神姫がらみなのだろうけれど。 ときどき、わしわしと頭を掻きながら、それらの本を一心不乱にめくる。 その様子に声をかけることもためらわれて、三人はそっとその場を後にした。 ◆ 「そう簡単に見つかるもんじゃないわね……」 帰り道。 図書館で閉館まで格闘していたが、今日も成果はない。 日はとっぷりとくれて、あたりは既に夜だ。 図書館に通って四日。 オリジナル装備のヒントを掴もうと必死だったが、芳しい成果はない。 武装神姫の多くにモチーフがある。 アーンヴァルは天使だし、ストラーフは悪魔。犬、猫、兎、海豚、カブトムシ、クワガタムシ、戦車に飛行機……様々なものの意匠を装備に取り込んでいる。 そうした公式装備に使われていない何かを探そうとすれば、おのずと範囲は狭まるし、自分の好みともなかなか合わない。 昆虫図鑑とかも目を通したが、涼子には十分グロテスクな写真群に、正直引いた。 「そう簡単に見つからないって、遠野さんも言ってましたよ。気長に行きましょう」 涼姫は前向きだが、涼子は焦っている。 こうして、自分のスタイルを探している時間は、全くの無駄ではないのか。 この間にも、有紀のカイも、美緒のパティも強くなっているはずなのだ。 図書館通いなんて続けるより、装備を妥協しても試合をする方が強くなれるのではないか。 だが、同時に、その妥協を決して許さない自分がいる。 今のスタイルは付け焼き刃の仮のものだという意識が強い。 だから、いつかはこうして自分のスタイルを模索しなくてはならない。 それが今だというだけなのだ。 焦りを募らせながらも、無意味とも思える調べものを続けなくてはならない。 涼子は深くため息をついた。 「ただいま……」 「おかえりー」 家の扉を開け、気のない挨拶をすると、これまた気のない返事が返ってきた。 靴を脱ぎ、ポニーテールを揺らしながら、リビングへと向かう。 「雄太……また映画?」 気のない返事をしたのは、涼子の弟だ。 彼は最近、映画にはまっていて、古今東西の映画を、ムービーチャンネルの配信サービスで見まくっている。 もっとも、原作付きやアクション映画ばかりなのだが。 今も、古い映画を、家のメインのテレビを占領して鑑賞中だった。 「うん~。面白いんだよ。姉ちゃんも見れば」 「いやよ。あんたが見てるの、古いのばっかりなんだもん」 涼子はキッチンの椅子の上に鞄を置くと、グラスに牛乳をあけて、飲み干した。 弟は夢中で映画に見入っている。 何がそんなに面白いのやら。 涼子は横目でテレビの画面を見た。 弟が好きそうな、アクション映画だ。 アメリカの高層ビル街が映っている。 興味なさげに、視線を逸らそうとした、次の瞬間。 一人の奇妙な男が、高層ビルの間をふっ飛んで行った。 赤と青の、趣味の悪いボディスーツを身に纏い、ビルの谷間をすいすいと駆けていく。 涼子は画面に釘付けになった。 羽を付けて飛んでいるのではない、その独特の動き。 まさにビルの谷間を「すり抜ける」というのがふさわしい。 彼は、摩天楼を縦横無尽に駆け回る。 「こ、これだーーーーーっ!!」 画面にかぶりつきになった涼子と涼姫は、同時に声を上げた。 突然叫び出した姉に、弟はどん引きしている様子だが、そんなことはかまっていられない。 弟の肩をつかんでぐらぐら揺さぶりながら、勢い込んで尋ねる。 「ちょっと! この映画なに!? 何の映画!?」 「ア、アメコミの有名なヒーローだよ……三十年くらい前に実写化されたやつ。その二作目」 「二作目って……何作あるのよ?」 「四作か、五作かな……」 「全部見られる!?」 「今週、アメコミヒーロー映画特集が配信中だから、たぶん……」 「はじめから! 一作目から全部見るわよ!!」 「ええ~? 俺、もう見たんだけど」 「弟のくせに文句言わない!」 雄太は、横暴だ、と思った。 いつもはクールな姉であるが、一度スイッチが入ると手が付けられないのは、幼い頃から身に染みている。 結局は雄太があきらめ、そのシリーズを頭から全部一気に鑑賞する羽目になった。 涼子は晩ご飯もそっちのけで、映画に夢中になった。 気が付いたときには、家の中は真っ暗で、家族はみんな寝静まっていた。 涼子はまだ制服も着替えていなかった。 □ 土曜日。 いつものようにティアを連れて、公園に散歩に出かけ、それからゲーセンに向かうその途中で、蓼科さんから電話があった。 『ちょっとこれから、相談に乗ってほしいんですが!?』 勢い込んでしゃべる彼女に、俺はちょっと気後れする。 だが、約束は約束である。 ゲーセンではゆっくり話すことも出来ないということで、いきつけのミスタードーナッツで待ち合わせることにした。 俺が店の入り口をくぐると、奥に座っていた蓼科さんが立ち上がり、一礼するのが見えた。 アメリカンコーヒーだけで席に着いているのを見て、俺は余分にドーナッツをトレイに乗せ、会計して、蓼科さんの向かいに座った。 「甘いものは大丈夫だよね?」 「あ、はい、すみません……」 好きなものをどうぞ、というと、一番安いオールドファッションにおそるおそる手を伸ばす。 甘いものとコーヒーは、不思議と心を落ち着かせる。 興奮気味に見えた蓼科さんも、心が整理できてきたようだ。 「目が赤いけど、大丈夫?」 「……二日ほど寝てなくて」 頭を掻きながら苦笑する蓼科さんに、俺は呆れた。 あの電話のテンションを二日も維持してたのか。 お互い一つずつ、ドーナッツを食べたところで、蓼科さんが本題を切り出した。 バッグからレポート用紙の束を取り出し、俺に差し出す。 「……これは?」 「やっと思いついた、オリジナル装備です。アドバイスしてもらいたくて」 装備の概要がレポート用紙数枚にまとめられている。 まだアイデアのラフの段階だが、イラストで図解されており、なかなかわかりやすい。 俺は一度ざっくりと目を通した後、じっくりと読んだ。 時間にして五分くらいだろうか。 蓼科さんは緊張した面もちで俺を見ている。 「……よくまとまってると思う。実現性が高いとすれば、B案の方かな」 「ほ、ほんとですか!?」 「ああ。こっちなら、パーティオの装備に手を加えればいいし、使える部品も想像が付く。安く上がると思うよ」 蓼科さんは笑顔を弾けさせた。 ……いやだから、その無防備な笑顔は反則だろう。 俺は彼女を直視できず、うつむいたまま言った。 「で、どうする? 装備を作るなら、パーツを買いに行かないといけないけど」 「……じゃあ、明日、買いに行きたいので……付き合ってもらえませんか?」 「いいとも」 俺は即答した。 このときにはもう、俺も面白くなってきていた。 新たなオリジナルの武装神姫。 同じオリジナル装備の使い手として、心躍らないはずがない。 だが。 「ただし、条件がある」 「え……なんですか」 「今日は帰って早く寝ること。買い物途中に倒れられたら、たまらない」 俺の言葉に、蓼科さんはなぜか顔を赤くしてうつむいた。 ◆ 「あれ……遠野くんはまだ?」 日曜日の午後、菜々子はバトルロンドコーナーで辺りを見回す。 この時間なら先に来ているはずの遠野が見あたらない。 「あ……そういえば昨日、秋葉原に買い物に行くから、今日は来られないかも知れないって」 美緒の言葉に、菜々子はがっかりした。 大学のレポート提出が間近で、昨日は必死でその作業に明け暮れた。 そしてなんとか今日、ゲーセンに来る時間を空けてきたのだ。 それなのに、想い人がいないのでは、昨日の苦労が全く無駄になってしまう。 がっくりと肩を落とし、うつむく菜々子。 そこに梨々香の言葉が飛び込んできた。 「あれ? そういえば、涼子ちゃんも秋葉原にお出かけって言ってたよね?」 「……梨々香っ」 たしなめるような美緒の呼びかけに、梨々香はまったく頓着しなかった。 「もしかしてー、涼子ちゃんと遠野さん、二人でお出かけだったりして~」 あは、なんて笑っている梨々香に、美緒は頭を抱えた。 我が親友ながら、空気読め、と言いたい。 そして、正面から伝わってくる、ただならぬ気配に、美緒は身体を硬直させる。 「ふーん……そう……」 聞こえてきた絶対零度の呟き。 見れば、菜々子の背後に、ただならぬ暗黒のオーラが立ち上っている、ように見える。 美緒はもう涙目になりながら、ことの成り行きを見守るしかない。 そこへ。 さらに空気の読めない親友が声をかけてきた。 「あ、いたいた! 菜々子さ~ん!」 有紀は片手をぶんぶん振りながら、小走りに駆けよってくる。 ゆらり、と振り向いた菜々子の動きは、亡霊じみていた。 そんなことも気にとめず、有紀は話し始める。 「菜々子さん! 今日もご指導、お願いしていいっすか?」 「……指導? ふふふ……いいわよ……」 「はい! お願いします! ビシビシ鍛えてください!」 「わかったわ……ビシビシ、ね……」 心酔している『エトランゼ』から、ストラーフ装備の使い方を直接指導してもらえるのだ。 その言葉に舞い上がり、多少当人の様子がおかしくても、有紀の目には入っていない。 ああ、神様。 美緒は親友の行く末に、不安を禁じ得ない。 やがて。 「ぎょあー」 断末魔的な悲鳴が断続的に聞こえてきた。 その日の菜々子はスパルタだった。 後編へ> Topに戻る>
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登録日:2011/12/07(水) 02 18 59 更新日:2022/01/14 Fri 18 34 48NEW! 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 「おじいちゃんが言ってた…」 アルトアイゼン アークビートル メタビー ランサメント レヴリアス 仮面ライダーカブト 射撃 巨乳 武装神姫 ランサメントとは武装神姫第9弾の赤いカブトムシである。 相方は青いクワガタムシことエスパディア。 デザイナーはたにめそ。 武器は射撃武器オンリーで銃・ミサイルランチャー・キャノン砲といった武器がわんさか積まれていて、その殆どが銃っぽい、キャノンっぽいといった見たて武器なので俺組み換えや俺武装がやりやすくなっている。 特にキャノンは二重間接の為、パワーローダー的なロボや大型アーム&レッグパーツの肘や膝に利用したりできる。 しかし統一性を出すためには多々買いを強いられることになる。 武装は単体でカブトムシ型マシンにすることも可能。 さらにエスパディアの武装と合体させることで巨大ロボヘラクレスを完成させることができる。(先程のキャノンはここで膝間接として使われている) このヘラクレス、某アトリーム人の愛機に似てるが、デザイナーは同じ人である。 射撃するカブトムシ、赤いカブトムシということもあり相方の格闘主体クワガタ型エスパディアと合わせて某ライダーや某メダロットと言われることも多々ある。 メ○ロットに関しては色合い的にメタロクではなく、アーク○ートルダッシュとティレル○ートルのほうのことだろう。あちらさんも合体するし。 かなり巨乳で、武装状態では北半球の谷間からカブトムシの角を意識したブレードアンテナが乳で挟んでるように生えてる。まったくけしからんな。 玩具は1st素体で発売からかなりたっているがボークスなどではよく見かける。 もう殆ど無くなっているがヨドバシでは1600円程で売られていた事があり、組み換えのしやすさから武装神姫初心者にぴったりだと思われる。 玩具以外の他メディアではバトルロンドに参戦していたが、 この度バトルロンドはサービスを終了してしまった……非常に残念である。 BLADE氏の手掛ける漫画「武装神姫2036」にもエスパと共に登場。個体名は「ソウジ」と「カガミ」…… 「おじいちゃんが言ってた…」とか発言したので間違いなく元ネタは某日アサの特撮ヒーロー35周年記念作品。BLADE自重しろ。 追記修正は分の悪い賭けが嫌いじゃない人が雄々しい角を電極にしてプラズマビームを放ちつつクロックアップしてお願いします 「全部そっくりさんじゃないですか!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 俺が初めて立てた項目サルベージされてたのか…お帰り、ランサメント サルベージしてくれた人にありがとう -- 名無しさん (2013-08-10 05 43 29) 名前 コメント
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第五話「プラモ」 「正直…プラモ狂四郎に習ってきたら?」 タミヤ製F-4EJの1/144のプラモを見ながら、ヒカルは言った。 このファントムはつい昨日に製作した出来たてホヤホヤである。 …買ったのは去年だったりするが 「しょうがないだろ、本格的に作ったのは初めてなんだから」 形人は小学生の頃からベストメカセレクションのガンプラを作っているくらい。プラモ好きであった。 その他にも、宇宙戦艦ヤマトやマクロスなど、とにかく色々作ってる。 作ってないのは戦車と城などの建造物くらいだ。 「ねえ、今度はクルセイダーと90式を買ってよ」 「バカ言え!もう小遣いはスッカラカンだ!」 「紙ヤスリ(300円)と缶スプレー(ミディアムシーグレイ、400円)買っただけで無くなるってのもどうかな…」 「いつも言ってるだろ、小遣いは月3000円だって!」 ちなみにF-8クルセイダーは1200円だったりする。 何となく、シン・カザマ(初期)みたいな心境… 「オマケに継ぎ目は残ってるし、デカールだって機体横の国籍マークを台無しにしてるし…」 「でもってアンチグレア塗装もトチってるってか?」 「そこまで言ってないよ…、…思ったけど」 「やっぱりかい」 「クルーセイダーを買うよか、積んであるマクロスのキット(アリイ製復刻版)を組むのが先だろうが」 「まあね」 笑いながらヒカルはふと、形人の左手を見た。 スプレー塗料の使用により、グレーに染まった爪。 傍から見て、目立つ。 「ねぇ形人…、身体大丈夫?」 「ん?、…少し、頭が痛いかな…」 「そう…」 「寝れば治るさ」 「薬は?」 「もう飲んであるよ」 「形人、もう寝たら?、明日も早起きするんでしょ?」 「あ?、ああ」 「じゃあ寝てよ、寝坊して迷惑するのは形人だけじゃないんだから…」 「わかったわかった、寝るよ」 「何でくまを持ってここに居る?」 「私も一緒にねる」 「バッテリーは?」 「充電不要のメモリ9、昼間に寝てたから」 「そうかい、じゃあおやすみ」 「おやすみなさい、形人…」 形人もヒカルも、すぐに深い眠りに落ちていった。 二人の夜は、早い。 次回予告 え?今回の担当僕? 突然だけど、目が見えないってゆうのは、非常に怖いよね。 次回「風間の神姫」…であってるよね?(N:風間) 武装神姫でいこう!?に戻る トップページ
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概要 ステータス情報Lv1 Lv60 アップデート履歴 コメント 概要 ボディパーツ。 防御を意識したパッシブスキルが多い。 他の部位を兼用しているパーツも多く、神姫ハウス反映にカラー反映もあると、ヘッドパーツ以上に多種多様なカテゴリー。 他の部位よりDFE値とLP値が高く、ステータスの合計値も高い。強化もDFE値とLP値が大きく上昇していくので、防御面が不安ならこの部位を強化しよう。 ピックアップ トラックスフレーム 高めのDFE値にLP値を確保しつつブースト回復量増加というマスク設定もされている強力な武装。スキルも体力アップと分かりやすい。 目だったマイナス要素がないので、困ったらこれを装備しよう。 UWジャケット・タイプ・リュフトフェン[A] UWジャケット・タイプ・リュフトフェン[B] ボディで唯一射程増加が付く武装。他部位の射程増加を増やせば更に射程を伸ばせる。特に[特大]は5%伸びるので2つ用意すれば射程1割増しと、割とバカに出来ない伸びになる。守りよりアウトレンジの攻めを求めるマスター向け。 きらめき高校の制服 イベント武装だが期間限定ではなく、超低確率ながらも恒常ドロップする。 これ一つでアームとリアが内装されているのでネジに優しい。 さてその性能だが…一言で言うと劣悪。防御面は高い方だがそれ以外のデメリットが酷すぎる。 SPD値が下がるのはまだしもATK値が大幅に下がるのは痛い。しかもアームとリアが内装されてるうえにほぼ同じマイナスが付いてるので、これを装備するだけで確定でATK-60SPD-8~14される。レッグも合わせればATK-80。 神姫本体と武装の性能が実質レアリティ一個ずつ下がるという素敵性能。ハンデや苦行にどうぞ。 グリム・アロエの水着 悪魔の黒ビキニ 天使の白ビキニ イベント限定武装で黒は近接ダメージ低減が、白は遠距離ダメージ低減が付与されているリア内装型ボディ。 性能面は可もなく不可もない特筆点がないものだが、なんとボディサイズが反映されるというある意味実用的な武装。 地上リアが強制的に付く故飛べないのが難点だがきらめき高校の制服と違い、攻撃低下なども無く無難に使える性能なので、腕に自信のある紳士なら問題なく使いこなせる…筈。 ただし、グリム・アロエの水着オリジナルは強制的にぺたん娘になる(モデルとなったキャラのボディサイズが反映される)ので間違いのないよう。 キューティドットフリルビキニ キューティフリルビキニ スポーティストライプビキニ スポーティビキニ セクシークロスワンピース プリティフリルワンピース 水着第2弾。bodyサイズが反映される神仕様はそのままに神姫に依存して水着自体のカラーリングが変わる新仕様と特殊攻撃スキルを追加した水着。 カラーリングは神姫毎に決められておりシュメッターリングならピンク…といった感じ。更に特定のヘッドパーツ(オリジナル)を装備するとオリジナル元の方にカラーリングが変化するものと思われる。 追加スキルはとんとんアタック。前弾のネイキッドアームとレッグを組み合わせる事で使用可能。水着側に枕言葉が付いているものもあるが共通で使用可能。 性能はというとジェムポット形のボールをヒップアタックで飛ばして攻撃するもの。ご褒美かな? 枕言葉で若干効果が異なる。 なし…壁を貫通するボールを発射。 ラブミー!…弾速は遅いがホーミング性能が高い壁を貫通する攻撃。 パワフル!…壁を貫通しないがより強力な攻撃。 3連!…壁を貫通しないがボールを3連続発射。 共通して予備動作が多めで、弾速が若干遅く(ラブミー!のみ)、爆風が無いといった感じで競合するスキル等と比較すると使いづらさが目立つ。予備動作が足を引っ張り、余程油断してる相手か食らってみたい紳士方々でないとまず当てれない。モーションを愛でる用と割りきるのが賢明か。 水着毎にステータスやパッシブスキルが異なっており、特筆すべきはスポーティビキニ。なんとATK補正が30もある。リア部分も同様なのでこの水着だけで60アップ、とどめに付与パッシブはボディでは希少な攻撃力アップ(リア部分はため時間減少)とどこぞの制服とは真逆に攻撃性能を1ランク上に変えてしまえるポテンシャルを誇る。しかし代償としてリア部分はDEFが-35だったりと防御面は脆い。水着だけに 披撃破前提の低レアなら代償以上に恩恵を得れるので採用の余地があるか。 ○○の水着 何故か冬に実装されたアニメ5話の水着のうちのひとつの派生版。ATKが異様に高くDEF・LP・BSTが犠牲になってる攻撃力全振りの水着だが、なんとオリジナル(ヒナの水着)とは異なりボディサイズも反映される上、神姫のニックネーム(デフォルトなら神姫の種類)が印字されるという紳士諸兄には嬉しすぎる仕様を有している。 クセが強すぎるので実戦で使うのは憚れるものの、散歩機能も直近に実装されてるので愛でる分には問題ない。 ちなみに、当時のMMS Naked FLESH素体においても1stおよび3rdTall/SmallでそれぞれTYPE-NAVYBLUE(紺色)とTYPE-WHITE(白色)がコナミスタイル限定で販売されていた(ご丁寧に名札シールも付属)。 本装備は、このうちTYPE-NAVYBLUEを忠実に再現したものと解釈する事も出来る。白スクまだー? 突撃Ver.3.0([RW]) 突撃Spec.Ⅴ([RW]) 重火力Ver.3.0([RW]) 高機動Ver.3.0([RW]) スティールクロニクルとのコラボ武装。便宜上ボディに割り振られているがヘッド・ボディ・リア・アーム・レッグが一式になっている武装である。これひとつで全身をまかなえるのでコスパは良好。似たコンセプトの零神シリーズとは異なり武器は自由に選べるのが強み。 通常版は飛行可能で、[RW]は地走リアとなるが各種リア攻撃が可能(突撃系…レーザー・重火力…砲撃・高機動…誘導ミサイル) 全般的にDexがあまり高くなく扱い辛かったが、上方修正でやや改善された。 突撃ver3は特にクセのないスペックだが、アビリティに近接攻撃追加ダメージアップもあるので近接の方が向いている。 重火力は戦闘能力は高いがダッシュブーストに殆ど補正が入らないので滅茶苦茶鈍足という問題児。低レアだと戦闘能力が高くても遅すぎて無視されやすいので、使うなら高レアでバチバチに戦う事を想定した運用が良いか。 高機動はダッシュブースト速度がかなり速い。但しダッシュブースト消費が多い上、防御面は脆弱なので注意が必要。こちらは逆に元からやられやすい低レアならばローリスクで運用出来て良いだろう。 日焼けビキニ レイドボスバトル(第五回)にてサマーミラージュからドロップする水着。名前の通り装着すると神姫が日焼けする。意味深なスクール水着状の日焼け跡 ちなみに元から肌黒なガブリーヌに装備させると日焼け跡が出来ないという(ある意味)致命的なデメリットを有している。 地味に水着装備ながらリア一体タイプの武装ではない為、飛行リアや[RW]との併用も可能だったりと、実戦でも使いやすいデザイン。因みにリア枠は浮き輪が別途パーツとして実装されている。 体操服 レイドボスバトル(第七回)にてオータムミラージュからドロップする。 紺色とピンク色、裾入れと裾出しの合計4種類(2022.12.06のアプデにて赤色が追加され、合計6種類となった)あり、それぞれパッシブが微妙に異なる。こちらも日焼けビキニと同様、飛行リアや[RW]との併用が可能。 出来るなら、レッグ装備の上履きとも色を合わせておきたいところ(もし日焼け肌にしたいならガブリーヌに着せるか、アームにネイキッドアーム[B]を装備するとよい) ちなみに、当時のMMS Naked FLESH(1st肌色)素体でも「TYPE-SPORTS」として体操服素体がコナミスタイル限定で販売されていた(こちらにも名札シールが付属)が、カラーは紺色(Navy Blue、肌色2)と臙脂色(Wine Red、肌色1)で、ピンク色は本作のみのオリジナル。 ステータス情報 太字はマスクステータス Lv1 武装 本来の装主 レア度 攻 防 ス 体 ブ 展開 回復 走速 走費 跳費 浮費 防費 パッシブスキル 備考 バトルスキン ボディ (神姫名) N 0 80 0 400 0 FL012 胸部アーマー アーンヴァル N 0 80 20 640 20 150 30 10 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる R 0 90 18 790 18 SR 0 95 16 940 16 UR 0 100 14 1090 14 FL013 胸部アーマー ストラーフ N 40 100 0 620 -20 -750 20 20 10 防御力アップ 防御力を上げる R 40 110 0 770 -30 18 18 SR 40 115 0 920 -40 16 16 UR 40 120 0 1070 -50 14 14 VLBNY1胸部アーマー ヴァッフェバニー N 0 90 5 625 0 2 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる R 0 100 4 775 0 4 SR 0 105 3 925 0 50 6 UR 0 110 2 1075 0 8 キャヴァリエアルミュール サイフォス N 0 100 0 700 0 防御力アップ 防御力を上げる近接攻撃耐性少し有り R 0 110 0 850 0 SR 0 115 0 1000 0 UR 0 120 0 1150 0 ソルダットアルミュール サイフォス N 0 100 0 630 0 追加ダメージ軽減 敵からの追加ダメージを軽減する近距離攻撃耐性少し有り R 0 110 0 780 0 SR 0 115 0 930 0 UR 0 120 0 1080 0 茜之胴当及羽織 紅緒 N 0 85 10 620 0 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる遠距離攻撃耐性少し有り R 0 95 9 770 0 SR 0 100 8 920 0 UR 0 105 7 1070 0 蘇芳之胴 紅緒 N 0 100 0 600 0 ジェムの出す量軽減 敵に攻撃された際にジェムの出す量を少なくする遠距離攻撃耐性少し有り R 0 110 0 750 0 SR 0 115 0 900 0 UR 0 120 0 1050 0 ホーリィアーマージャケット ツガル N 10 80 5 600 0 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる遠距離攻撃耐性少し有り R 10 90 4 750 0 SR 10 95 3 900 0 UR 10 100 2 1050 0 トランクチェストアーマー ジルダリア N 10 80 10 600 0 追加ダメージ軽減 敵からの追加ダメージを軽減する R 10 90 9 750 0 SR 10 95 8 900 0 UR 10 100 7 1050 0 カーネルプロテクト ジュビジー N 0 100 0 620 0 体力最大値アップ 体力の最大値を上げるクリティカル防御アップクリティカル率約25%アップ R 0 110 0 770 0 SR 0 115 0 920 0 UR 0 120 0 1070 0 FB-CPC 胸部プロテクター フォートブラッグ N 10 90 20 600 0 300 5 5 追加ダメージ軽減 敵からの最終ダメージを軽減する近接攻撃耐性少し有り R 10 100 18 750 0 SR 10 105 16 900 0 UR 10 110 14 1050 0 カイキアス・ブレストパーツ エウクランテ N 0 95 10 600 0 よろけ軽減 よろけの行動不能時間が短くなる遠距離攻撃耐性少し有り R 0 105 9 750 0 SR 0 110 8 900 0 UR 0 115 7 1050 0 ベロネイア・BCD イーアネイラ N 0 95 -14 700 0 防御力アップ 防御力を上げるクリティカル防御アップ遠距離攻撃耐性少し有り R 0 105 -16 850 0 SR 0 110 -18 1000 0 UR 0 115 -20 1150 0 UWジャケット・タイプ・リュフトフェン[A] ヴァッフェドルフィン N 15 85 0 650 0 20 5 射程増加 攻撃距離が伸びる R 15 95 0 800 0 18 SR 15 100 0 950 0 16 UR 15 105 0 1100 0 14 UWジャケット・タイプ・リュフトフェン[B] ヴァッフェドルフィン N 5 95 0 650 0 20 5 射程増加 攻撃距離が伸びる R 5 105 0 800 0 18 SR 5 110 0 950 0 16 UR 5 115 0 1100 0 14 フローラル・チェストピース シュメッターリング N 0 80 0 600 50 ジェムの出す量軽減 敵に攻撃された際にジェムの出す量を少なくする遠距離攻撃耐性少し有り R 0 90 0 750 50 SR 0 95 0 900 50 UR 0 100 0 1050 50 エンジェルハート ブライトフェザー N 0 80 0 700 0 状態異常スタン軽減 スタン時解除されやすくなる R 0 90 0 850 0 SR 0 95 0 1000 0 UR 0 100 0 1150 0 ピュアリティガード[A] ハーモニーグレイス N 0 95 0 600 50 ダウン軽減 ダウン時の行動不能時間が短くなる近距離攻撃耐性少し有り R 0 105 0 750 45 SR 0 110 0 900 40 UR 0 115 0 1050 35 ピュアリティガード[B] ハーモニーグレイス N 0 120 0 600 30 追加ダメージ軽減 敵からの最終ダメージを軽減する近距離攻撃耐性少し有り R 0 130 0 750 25 SR 0 135 0 900 20 UR 0 140 0 1050 15 忍装束"白苑" ミズキ N 5 85 0 640 0 防御力アップ 防御力を上げる R 5 95 0 786 0 SR 5 100 0 932 0 UR 5 105 0 1078 0 忍装束"紫苑" フブキ N 5 80 5 600 40 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる R 5 90 4 750 36 SR 5 95 3 900 32 UR 5 100 2 1050 28 忍装束"紫苑"+忍襟布"陽炎" フブキ N 5 85 0 605 40 20 ダッシュブースト消費量減少 ダッシュする際のブースト消費を減少する R 5 95 0 755 36 16 SR 5 100 0 905 32 12 UR 5 105 0 1055 28 8 ヴァイスブレスト アルトレーネ N 0 105 0 700 20 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる R 0 115 0 850 18 SR 0 120 0 1000 16 UR 0 125 0 1150 14 シュバルツブレスト アルトアイネス N 0 105 0 700 0 10 追加ダメージ軽減 敵からの最終ダメージを軽減する R 0 115 0 850 0 SR 0 120 0 100 0 UR 0 125 0 1150 0 OSA111 チェストガード アーク N 15 85 5 600 50 10 120 よろけ軽減 よろけの行動不能時間が短くなる R 15 95 4 750 50 SR 15 100 3 900 50 UR 15 105 2 1050 50 OSYO10 カバードインタークーラー イーダ N 20 90 5 625 0 10 130 ダウン軽減 ダウン時の行動不能時間が短くなる R 20 100 4 775 0 SR 20 105 3 925 0 UR 20 110 2 1075 0 bRAM FL802 ブレストガード ムルメルティア N 0 80 0 700 0 5 10 状態異常スタン軽減 スタン時解除されやすくなる近接攻撃耐性少し有り R 0 90 0 850 0 SR 0 95 0 1000 0 UR 0 100 0 1150 0 白衣"白鳥" 飛鳥 N 0 80 0 700 0 射程増加 攻撃距離が伸びる R 0 90 0 850 0 SR 0 95 0 1000 0 UR 0 100 0 1150 0 FL014 チェストアーマー ウェルクストラ N 0 80 10 640 20 300 ジェムの出す量軽減 敵に攻撃された際にジェムの出す量を少なくする近接攻撃耐性少し有り R 0 90 9 790 18 SR 0 95 8 940 16 UR 0 100 7 1090 14 FL015 エクスタス・ジャミングユニット ヴァローナ N 25 105 5 600 0 190 5 5 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる遠距離攻撃耐性少し有り R 25 115 4 750 0 SR 25 120 3 900 0 UR 25 125 2 1050 0 FL016チェストガード アーンヴァルMk.2 N 0 80 10 600 20 体力最大値アップ 体力の最大値を上げるクリティカル率約10%アップ R 0 90 9 750 18 SR 0 95 8 900 16 UR 0 100 7 1050 14 FL017スペクトルガード ストラーフMk.2 N 30 110 0 600 0 20 20 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる R 30 120 0 750 0 18 18 SR 30 125 0 900 0 16 16 UR 30 130 0 1050 0 14 14 プシュケ・プシュケ ガブリーヌ N 20 120 0 600 0 ダウン軽減 ダウン時の行動不能時間が短くなる遠距離攻撃耐性少し有り R 20 130 0 750 0 SR 20 135 0 900 0 UR 20 140 0 1050 0 七赤金星"鳳衣" 蓮華 N 0 80 5 600 40 30 よろけ軽減 よろけの行動不能時間が短くなる近接攻撃耐性少し有り R 0 90 4 750 36 27 SR 0 95 3 900 32 24 UR 0 100 2 1050 28 21 トラックスフレーム ラプティアス N 0 100 0 720 0 20 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる R 0 110 0 870 0 18 SR 0 115 0 1020 0 16 UR 0 120 0 1170 0 14 ペクトラルシェル アーティル N 20 100 5 600 0 ダウン軽減 ダウン時の行動不能時間が短くなる R 20 110 4 750 0 SR 20 115 3 900 0 UR 20 120 2 1050 0 FL022チェストガード・トロイエ エーデルワイス N 0 80 5 600 20 5 90 5 追加ダメージ軽減 敵からの最終ダメージを軽減する R 0 90 4 750 18 5 5 SR 0 95 3 900 16 10 30 10 UR 0 100 2 1050 14 20 20 サンタの洋服 期間限定イベント武装 N 0 80 0 630 0 ジェムの出す量軽減[小] 敵に攻撃された際にジェムの出す量を少なくするため攻撃威力上昇神姫ハウス反映クリスマスイベント R 0 90 0 780 0 SR 0 95 0 930 0 ジェムの出す量軽減[中] UR 0 100 0 1080 0 きらめき高校の制服 イベント武装 N -20 110 -4 600 0 防御力アップ 防御力を上げるアームパーツ・リアパーツ一体型神姫ハウス反映ときめきメモリアルコラボ R -20 120 -5 750 0 SR -20 125 -6 900 0 UR -20 130 -7 1050 0 グリム・アロエのパーカー 期間限定イベント武装 N 0 80 5 600 0 体力最大値アップ[小] 体力の最大値を上げるアームパーツ一体型神姫ハウス反映ボンバーガールコラボ R 0 90 4 750 0 SR 0 95 3 900 0 体力最大値アップ[中] UR 0 100 2 1050 0 ソニックダイバー零神 期間限定イベント武装 N 10 110 5 620 20 ジェムの出す量軽減[小] 敵に攻撃された際にジェムの出す量を少なくする両手斬撃武器「MVソード」装備時自動装備腰持ちヘビーガン「アンチマテリアルライフル」装備時自動装備スカイガールズコラボ R 10 120 4 770 18 SR 10 125 3 920 16 ジェムの出す量軽減[中] UR 10 130 2 1070 14 バレンタインスーツ 期間限定イベント武装 N 0 80 0 680 0 200 ジェムの出す量軽減 敵に攻撃された際にジェムの出す量を少なくする神姫ハウス反映バレンタインイベント R 0 90 0 830 0 SR 0 95 0 980 0 UR 0 100 0 1130 0 バレンタインスーツ Blue リペイントver. 期間限定イベント武装 N 0 105 0 700 0 1450 10 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる神姫ハウス反映ホワイトデーイベントクリティカル防御アップ R 0 115 0 850 0 SR 0 120 0 1000 0 UR 0 125 0 1150 0 バレンタインスーツ Green リペイントver. 期間限定イベント武装 N 25 80 0 600 100 防御力アップ 防御力を上げる神姫ハウス反映ホワイトデーイベントクリティカル率約20%アップ交代後のスキルが少し溜まりやすい R 25 90 0 750 100 SR 25 95 0 900 100 UR 25 100 0 1050 100 十羽野高校の制服 期間限定イベント武装 N 0 80 0 700 0 ジェムの出す量軽減 敵に攻撃された際にジェムの出す量を少なくするアームパーツ・リアパーツ一体型神姫ハウス反映ラブプラスコラボ R 0 90 0 850 0 SR 0 95 0 1000 0 UR 0 100 0 1150 0 FL016チェストガード[G] 期間限定イベント武装・アーンヴァルMk.2 N 20 110 30 600 0 900 20 16 5 20 防御力アップ 防御力を上げる R 20 120 27 750 0 18 14 SR 20 125 24 900 0 16 12 UR 20 130 21 1050 0 14 10 FL017スペクトルガード[G] 期間限定イベント武装・ストラーフMk.2 N 0 80 10 650 40 900 10 5 20 追加ダメージ軽減 敵からの最終ダメージを軽減する R 0 90 9 800 35 9 SR 0 95 8 950 30 8 UR 0 100 7 1100 25 7 グリム・アロエの水着 期間限定イベント武装 N 15 65 5 750 0 -1500 30 -10 100 攻撃力アップ 攻撃力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映ボンバーガールコラボボディサイズ反映 R 15 75 5 900 0 SR 15 80 5 1050 0 UR 15 85 5 1200 0 グリム・アロエの水着・オリジナル 期間限定イベント武装 N 15 65 5 750 0 -1500 30 -10 100 攻撃力アップ 攻撃力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映ボンバーガールコラボ R 15 75 5 900 0 SR 15 80 5 1050 0 UR 15 85 5 1200 0 悪魔の黒ビキニ 期間限定イベント武装 N 25 55 5 600 50 -1500 30 -10 100 ブースト最大値アップ ブーストゲージの最大値を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映近接攻撃耐性有りボディサイズ反映 R 25 65 5 750 50 SR 25 70 5 900 50 UR 25 75 5 1050 50 天使の白ビキニ 期間限定イベント武装 N 25 55 5 600 50 -1500 30 -10 100 防御力アップ 防御力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映遠距離攻撃耐性有りボディサイズ反映 R 25 65 5 750 50 SR 25 70 5 900 50 UR 25 75 5 1050 50 キューティドットフリルビキニ 期間限定イベント武装 N 0 115 5 680 0 1000 30 100 攻撃力アップ 攻撃力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映ラブミー!とんとんアタックの発動に必要ボディサイズ反映ヘッドカラーに依存 R 0 125 5 830 0 SR 0 130 5 980 0 UR 0 135 5 1130 0 キューティフリルビキニ 期間限定イベント武装 N 0 115 5 700 0 1000 30 100 ブースト最大値アップ ブーストゲージの最大値を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映ラブミー!とんとんアタックの発動に必要ボディサイズ反映ヘッドカラーに依存 R 0 125 5 850 0 SR 0 130 5 1000 0 UR 0 135 5 1150 0 スポーティストライプビキニ 期間限定イベント武装 N 20 45 5 600 50 -1500 30 100 防御力アップ 防御力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映とんとんアタックの発動に必要ボディサイズ反映ヘッドカラーに依存 R 20 55 5 750 50 SR 20 60 5 900 50 UR 20 65 5 1050 50 スポーティビキニ 期間限定イベント武装 N 30 45 5 600 30 -2000 30 100 攻撃力アップ 攻撃力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映とんとんアタックの発動に必要ボディサイズ反映ヘッドカラーに依存 R 30 55 5 750 30 SR 30 60 5 900 30 UR 30 65 5 1050 30 セクシークロスワンピース 期間限定イベント武装 N 20 100 5 750 100 30 50 攻撃力アップ 攻撃力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映パワフル!とんとんアタックの発動に必要ボディサイズ反映ヘッドカラーに依存 R 20 110 5 900 100 SR 20 115 5 1050 100 UR 20 120 5 1200 100 プリティフリルワンピース 期間限定イベント武装 N 15 95 5 615 15 500 30 100 防御力アップ 防御力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映3連!とんとんアタックの発動に必要ボディサイズ反映ヘッドカラーに依存 R 15 105 5 765 15 SR 15 110 5 915 15 UR 15 115 5 1065 15 FL012 胸部アーマー[15th] 期間限定イベント武装・アーンヴァル N 15 95 15 700 15 15 15 15 15 15 体力最大値アップ 体力の最大値を上げるクリティカル率約15%アップ R 15 105 15 850 15 SR 15 110 15 1000 15 UR 15 115 15 1150 15 FL013 胸部アーマー[15th] 期間限定イベント武装・ストラーフ N 0 120 0 620 100 15 15 15 15 15 防御力アップ 防御力を上げるクリティカル率約15%アップ R 0 130 0 770 100 SR 0 135 0 920 100 UR 0 140 0 1070 100 キャヴァリエアルミュール[S] 期間限定イベント武装・サイフォス N 20 80 0 700 0 15 30 -5 防御力アップ 防御力を上げる R 20 90 0 850 0 SR 20 95 0 1000 0 UR 20 100 0 1150 0 蘇芳之胴[S] 期間限定イベント武装・紅緒 N 0 120 0 600 0 15 30 -9 ジェムの出す量軽減 敵に攻撃された際にジェムの出す量を少なくする R 0 130 0 750 0 SR 0 135 0 900 0 UR 0 140 0 1050 0 ダークアーマー 闇神姫 N 33 113 5 700 100 -1100 15 15 20 50 追加ダメージ軽減 敵からの最終ダメージを軽減する被弾時のスキルが約10%溜まりにくい交代後のスキルが約10%溜まりにくい R 33 123 4 850 100 SR 33 128 3 100 100 UR 33 133 2 1150 100 カードゲーマーTシャツ 期間限定イベント武装 N 0 80 30 600 0 150 40 20 体力最大値アップ 体力の最大値を上げるリアパーツ一体型ボディサイズ反映神姫ハウス反映 R 0 90 27 750 0 SR 0 95 24 900 0 UR 0 100 21 1050 0 武装神姫Tシャツ[武] 期間限定イベント武装 N 55 30 0 550 20 90 16 16 16 46 防御力アップ 防御力を上げるリアパーツ一体型遠距離攻撃被ダメージ増加ボディサイズ反映神姫ハウス反映 R 55 40 0 700 20 SR 55 45 0 850 20 UR 55 50 0 1000 20 武装神姫Tシャツ[装] 期間限定イベント武装 N 0 80 30 600 0 1070 90 40 60 攻撃力アップ 攻撃力を上げるリアパーツ一体型スキルが少し溜まりやすいボディサイズ反映神姫ハウス反映 R 0 90 27 750 0 SR 0 95 24 900 0 UR 0 100 21 1050 0 武装神姫Tシャツ[神] 期間限定イベント武装 N 10 90 0 610 50 14 60 体力最大値アップ 体力の最大値を上げるリアパーツ一体型ため攻撃威力上昇近接攻撃被ダメージ増加ボディサイズ反映神姫ハウス反映 R 10 100 0 760 50 SR 10 105 0 910 50 UR 10 110 0 1060 50 武装神姫Tシャツ[姫] 期間限定イベント武装 N -20 135 0 640 -50 400 18 ため威力増加 タメ攻撃の威力を上げるリアパーツ一体型ため攻撃威力上昇ジェム排出量軽減ボディサイズ反映神姫ハウス反映 R -20 145 0 790 -50 SR -20 150 0 940 -50 UR -20 155 0 1090 -50 BX.ホーリィアーマージャケット 期間限定イベント武装・ツガル Blue Xmas ver. N 10 100 0 600 0 防御力アップ 防御力を上げる R 15 110 0 750 0 SR 20 115 0 900 0 UR 25 120 0 1050 0 アンの水着 期間限定イベント武装・アーンヴァルMk.2 N 15 90 -15 610 65 体力最大値アップ 体力の最大値を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映被弾時のスキルが溜まりやすい R 15 100 -15 760 65 SR 15 105 -15 910 65 UR 15 110 -15 1060 65 ヒナの水着 期間限定イベント武装・ストラーフMk.2 N 55 15 0 535 -20 攻撃力アップ 攻撃力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映 R 55 25 0 685 -20 SR 55 30 0 835 -20 UR 55 35 0 985 -20 レーネの水着 期間限定イベント武装・アルトレーネ N 30 110 0 600 30 防御力アップ 防御力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映 R 30 120 0 750 25 SR 30 125 0 900 20 UR 30 130 0 1050 15 アイネスの水着 期間限定イベント武装・アルトアイネス N 15 115 0 600 0 攻撃力アップ 攻撃力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映 R 20 115 0 750 0 SR 25 115 0 900 0 UR 30 115 0 1050 0 ○○の水着 期間限定イベント武装 N 55 15 0 535 -20 防御力アップ 防御力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映ボディサイズ反映胸に神姫のニックネーム(デフォルトなら神姫の種類)が印字される R 55 25 0 685 -20 SR 55 30 0 835 -20 UR 55 35 0 985 -20 日焼けビキニ Pink ver. 期間限定イベント武装 N 0 90 0 670 0 44 攻撃力アップ 攻撃力を上げる神姫ハウス反映ボディサイズ反映 R 0 100 0 820 0 44 SR UR 日焼けビキニ Blue ver. 期間限定イベント武装 N 攻撃スピードアップ 攻撃スピードを上げる神姫ハウス反映ボディサイズ反映 R SR 0 115 5 1000 0 UR 日焼けビキニ Green ver. 期間限定イベント武装 N 35 80 0 600 50 44 ため時間減少 ため時間を減少する神姫ハウス反映ボディサイズ反映 R 40 90 0 750 50 44 SR UR ゆかた[雅] 期間限定イベント武装 N 5 105 0 700 0 44 防御力アップ 防御力を上げるバトルにも 熱さしのげる うちわ風 の発動にに必要アーム リア レッグパーツ一体型神姫ハウス反映 R SR 5 120 0 1000 0 44 UR ゆかた[葵] 期間限定イベント武装 N 5 105 0 600 100 44 体力最大値アップ 体力の最大値を上げるバトルにも 熱さしのげる うちわ風 の発動にに必要アーム リア レッグパーツ一体型神姫ハウス反映 R 6 115 0 750 100 44 SR UR ゆかた[爽] 期間限定イベント武装 N 0 80 0 680 0 44 ため威力増加 ため攻撃の威力を上げるバトルにも 熱さしのげる うちわ風 の発動にに必要アーム リア レッグパーツ一体型神姫ハウス反映 R 0 90 0 830 0 44 SR UR ゆかた[涼] 期間限定イベント武装 N 25 80 5 600 100 44 状態異常スタン軽減 スタン時解除されやすくなるバトルにも 熱さしのげる うちわ風 の発動にに必要アーム リア レッグパーツ一体型神姫ハウス反映 R SR UR Lv60 武装 本来の装主 レア度 攻 防 ス 体 ブ 展開 回復 走速 走費 跳費 浮費 防費 パッシブスキル 備考 FL012 胸部アーマー アーンヴァル N 0 120 20 962 20 150 30 10 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる R 0 136 18 1136 18 SR 0 139 16 1280 16 UR 0 162 14 1613 14 FL013 胸部アーマー ストラーフ N 40 140 0 942 -20 -750 20 20 10 防御力アップ 防御力を上げる R 40 156 0 1116 -30 18 18 SR 40 159 0 1260 -40 16 16 UR 40 182 0 1593 -50 14 14 VLBNY1胸部アーマー ヴァッフェバニー N 0 130 5 947 0 2 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる R 0 146 4 1111 0 4 SR 0 149 3 1265 0 50 6 UR 0 172 2 1598 0 8 キャヴァリエアルミュール サイフォス N 0 140 0 1022 0 防御力アップ 防御力を上げる近接攻撃耐性少し有り R 0 156 0 1186 0 SR 0 159 0 1340 0 UR 0 182 0 1673 0 ソルダットアルミュール サイフォス N 0 140 0 952 0 追加ダメージ軽減 敵からの追加ダメージを軽減する近距離攻撃耐性少し有り R 0 156 0 1116 0 SR 0 159 0 1270 0 UR 0 182 0 1603 0 茜之胴当及羽織 紅緒 N 0 125 10 942 0 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる遠距離攻撃耐性少し有り R 0 141 9 1106 0 SR 0 144 8 1260 0 UR 0 167 7 1593 0 蘇芳之胴 紅緒 N 0 140 0 922 0 ジェムの出す量軽減 敵に攻撃された際にジェムの出す量を少なくする遠距離攻撃耐性少し有り R 0 156 0 1086 0 SR 0 159 0 1240 0 UR 0 182 0 1573 0 ホーリィアーマージャケット ツガル N 10 120 5 922 0 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる遠距離攻撃耐性少し有り R 10 136 4 1086 0 SR 10 139 3 1240 0 UR 10 162 2 1573 0 トランクチェストアーマー ジルダリア N 10 120 10 922 0 追加ダメージ軽減 敵からの追加ダメージを軽減する R 10 136 9 1086 0 SR 10 139 8 1240 0 UR 10 162 7 1573 0 カーネルプロテクト ジュビジー N 0 140 0 942 0 体力最大値アップ 体力の最大値を上げるクリティカル防御アップクリティカル率約25%アップ R 0 156 0 1106 0 SR 0 159 0 1260 0 UR 0 182 0 1593 0 FB-CPC 胸部プロテクター フォートブラッグ N 10 130 20 922 0 300 5 5 追加ダメージ軽減 敵からの最終ダメージを軽減する近接攻撃耐性少し有り R 10 146 18 1086 0 SR 10 149 16 1240 0 UR 10 172 14 1573 0 カイキアス・ブレストパーツ エウクランテ N 0 135 10 922 0 よろけ軽減 よろけの行動不能時間が短くなる遠距離攻撃耐性少し有り R 0 151 9 1086 0 SR 0 154 8 1240 0 UR 0 177 7 1573 0 ベロネイア・BCD イーアネイラ N 0 135 -14 1022 0 防御力アップ 防御力を上げるクリティカル防御アップ遠距離攻撃耐性少し有り R 0 151 -16 1186 0 SR 0 154 -18 1340 0 UR 0 177 -20 1673 0 UWジャケット・タイプ・リュフトフェン[A] ヴァッフェドルフィン N 15 120 0 972 0 20 5 射程増加 攻撃距離が伸びる R 15 136 0 1136 0 18 SR 15 139 0 1290 0 16 UR 15 162 0 1623 0 14 UWジャケット・タイプ・リュフトフェン[B] ヴァッフェドルフィン N 5 130 0 972 0 20 5 射程増加 攻撃距離が伸びる R 5 146 0 1136 0 18 SR 5 149 0 1290 0 16 UR 5 172 0 1623 0 14 フローラル・チェストピース シュメッターリング N 0 120 0 922 50 ジェムの出す量軽減 敵に攻撃された際にジェムの出す量を少なくする遠距離攻撃耐性少し有り R 0 136 0 1086 50 SR 0 139 0 1240 50 UR 0 162 0 1573 50 エンジェルハート ブライトフェザー N 0 120 0 1022 0 状態異常スタン軽減 スタン時解除されやすくなる R 0 136 0 1186 0 SR 0 139 0 1340 0 UR 0 162 0 1673 0 ピュアリティガード[A] ハーモニーグレイス N 0 135 0 922 50 ダウン軽減 ダウン時の行動不能時間が短くなる近距離攻撃耐性少し有り R 0 151 0 1086 45 SR 0 154 0 1240 40 UR 0 182 0 1573 35 ピュアリティガード[B] ハーモニーグレイス N 0 160 0 922 30 追加ダメージ軽減 敵からの最終ダメージを軽減する近距離攻撃耐性少し有り R 0 176 0 1086 25 SR 0 179 0 1240 20 UR 0 207 0 1573 15 忍装束"白苑" ミズキ N 5 125 0 962 0 防御力アップ 防御力を上げる R 5 141 0 1122 0 SR 5 144 0 1272 0 UR 5 167 0 1601 0 忍装束"紫苑" フブキ N 5 120 5 922 40 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる R 5 136 4 1086 36 SR 5 139 3 1240 32 UR 5 162 2 1573 28 忍装束"紫苑"+忍襟布"陽炎" フブキ N 5 125 0 927 40 20 ダッシュブースト消費量減少 ダッシュする際のブースト消費を減少する R 5 141 0 1091 36 16 SR 5 144 0 1245 32 12 UR 5 167 0 1578 28 8 ヴァイスブレスト アルトレーネ N 0 145 0 1022 20 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる R 0 161 0 1186 18 SR 0 164 0 1340 16 UR 0 187 0 1673 14 シュバルツブレスト アルトアイネス N 0 145 0 1022 0 10 追加ダメージ軽減 敵からの最終ダメージを軽減する R 0 161 0 1186 0 SR 0 164 0 1340 0 UR 0 187 0 1673 0 OSA111 チェストガード アーク N 15 125 5 1022 50 10 120 よろけ軽減 よろけの行動不能時間が短くなる R 15 141 4 1186 50 SR 15 144 3 1340 50 UR 15 167 2 1673 50 OSYO10 カバードインタークーラー イーダ N 20 130 5 947 0 10 130 ダウン軽減 ダウン時の行動不能時間が短くなる R 20 146 4 1111 0 SR 20 149 3 1265 0 UR 20 172 2 1598 0 bRAM FL802 ブレストガード ムルメルティア N 0 120 0 1022 0 5 10 状態異常スタン軽減 スタン時解除されやすくなる近接攻撃耐性少し有り R 0 136 0 1186 0 SR 0 139 0 1340 0 UR 0 162 0 1673 0 白衣"白鳥" 飛鳥 N 0 120 0 1022 0 射程増加 攻撃距離が伸びる R 0 136 0 1186 0 SR 0 139 0 1340 0 UR 0 162 0 1673 0 FL014 チェストアーマー ウェルクストラ N 0 120 10 962 20 300 ジェムの出す量軽減 敵に攻撃された際にジェムの出す量を少なくする近接攻撃耐性少し有り R 0 136 9 1126 18 SR 0 139 8 1280 16 UR 0 162 7 1613 14 FL015 エクスタス・ジャミングユニット ヴァローナ N 25 145 5 922 0 190 5 5 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる遠距離攻撃耐性少し有り R 25 161 4 1086 0 SR 25 164 3 1240 0 UR 25 187 2 1573 0 FL016チェストガード アーンヴァルMk.2 N 0 120 10 922 20 体力最大値アップ 体力の最大値を上げるクリティカル率約10%アップ R 0 136 9 1086 18 SR 0 139 8 1240 16 UR 0 162 7 1573 14 FL017スペクトルガード ストラーフMk.2 N 30 150 0 922 0 20 20 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる R 30 176 0 1086 0 18 18 SR 30 179 0 1240 0 16 16 UR 30 192 0 1573 0 16 16 プシュケ・プシュケ ガブリーヌ N 20 160 0 922 0 ダウン軽減 ダウン時の行動不能時間が短くなる遠距離攻撃耐性少し有り R 20 176 0 1086 0 SR 20 179 0 1240 0 UR 20 202 0 1573 0 七赤金星"鳳衣" 蓮華 N 0 120 5 922 40 30 よろけ軽減 よろけの行動不能時間が短くなる近接攻撃耐性少し有り R 0 136 4 1086 36 27 SR 0 139 3 1240 32 24 UR 0 162 2 1573 28 21 トラックスフレーム ラプティアス N 0 140 0 1042 0 20 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる R 0 156 0 1206 0 18 SR 0 159 0 1360 0 16 UR 0 186 0 1693 0 14 ペクトラルシェル アーティル N 20 140 5 922 0 ダウン軽減 ダウン時の行動不能時間が短くなる R 20 156 4 1086 0 SR 20 159 3 1340 0 UR 20 182 2 1573 0 FL022チェストガード・トロイエ エーデルワイス N 0 120 5 922 20 5 90 5 追加ダメージ軽減 敵からの最終ダメージを軽減する R 0 136 4 1086 18 5 5 SR 0 139 3 1240 16 10 30 10 UR 0 162 2 1573 14 20 20 サンタの洋服 期間限定イベント武装 N 0 120 0 952 0 ジェムの出す量軽減[小] 敵に攻撃された際にジェムの出す量を少なくするため攻撃威力上昇神姫ハウス反映クリスマスイベント R 0 136 0 1116 0 SR 0 139 0 1270 0 ジェムの出す量軽減[中] UR 0 162 0 1603 0 きらめき高校の制服 イベント武装 N -20 150 -4 922 0 防御力アップ 防御力を上げるアームパーツ・リアパーツ一体型神姫ハウス反映ときめきメモリアルコラボ R -20 166 -5 1086 0 SR -20 169 -6 1240 0 UR -20 192 -7 1573 0 グリム・アロエのパーカー 期間限定イベント武装 N 0 120 5 922 0 体力最大値アップ[小] 体力の最大値を上げるアームパーツ一体型神姫ハウス反映ボンバーガールコラボ R 0 136 4 1086 0 SR 0 139 3 1240 0 体力最大値アップ[中] UR 0 162 2 1573 0 ソニックダイバー零神 期間限定イベント武装 N 10 150 5 942 20 ジェムの出す量軽減[小] 敵に攻撃された際にジェムの出す量を少なくする両手斬撃武器「MVソード」装備時自動装備腰持ちヘビーガン「アンチマテリアルライフル」装備時自動装備スカイガールズコラボ R 10 166 4 1106 18 SR 10 169 3 1260 16 ジェムの出す量軽減[中] UR 10 192 2 1593 14 バレンタインスーツ 期間限定イベント武装 N 0 120 0 1002 0 200 ジェムの出す量軽減 敵に攻撃された際にジェムの出す量を少なくする神姫ハウス反映バレンタインイベント R 0 136 0 1166 0 SR 0 139 0 1320 0 UR 0 162 0 1653 0 バレンタインスーツ Blue リペイントver. 期間限定イベント武装 N 0 145 0 1022 0 1450 10 体力最大値アップ 体力の最大値を上げる神姫ハウス反映ホワイトデーイベントクリティカル防御アップ R 0 161 0 1186 0 SR 0 164 0 1340 0 UR 0 187 0 1673 0 バレンタインスーツ Green リペイントver. 期間限定イベント武装 N 25 120 0 922 100 防御力アップ 防御力を上げる神姫ハウス反映ホワイトデーイベントクリティカル率約20%アップ交代後のスキルが少し溜まりやすい R 25 136 0 1086 100 SR 25 139 0 1240 100 UR 25 162 0 1573 100 十羽野高校の制服 イベント武装 N 0 120 0 1022 0 ジェムの出す量軽減 敵に攻撃された際にジェムの出す量を少なくするアームパーツ・リアパーツ一体型神姫ハウス反映ラブプラスコラボ R 0 136 0 1186 0 SR 0 139 0 1340 0 UR 0 162 0 1673 0 FL016チェストガード[G] 期間限定イベント武装・アーンヴァルMk.2 N 20 150 30 922 0 1800 20 16 5 20 防御力アップ 防御力を上げる R 20 166 27 1086 0 18 14 SR 20 169 24 1240 0 16 12 UR 20 192 21 1573 0 14 10 FL017スペクトルガード[G] 期間限定イベント武装・ストラーフMk.2 N 0 120 10 972 40 1800 10 5 20 追加ダメージ軽減 敵からの最終ダメージを軽減する R 0 136 9 1136 35 9 SR 0 139 8 1290 30 8 UR 0 162 7 1623 25 7 グリム・アロエの水着 期間限定イベント武装 N 15 65 5 750 0 -1500 30 -10 100 攻撃力アップ 攻撃力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映ボンバーガールコラボボディサイズ反映 R 15 75 5 900 0 SR 15 80 5 1050 0 UR 15 85 5 1200 0 グリム・アロエの水着・オリジナル 期間限定イベント武装 N 15 65 5 750 0 -1500 30 -10 100 攻撃力アップ 攻撃力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映ボンバーガールコラボ R 15 75 5 900 0 SR 15 80 5 1050 0 UR 15 85 5 1200 0 悪魔の黒ビキニ 期間限定イベント武装 N 25 95 5 922 50 -1500 30 -10 100 ブースト最大値アップ ブーストゲージの最大値を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映近接攻撃耐性有りボディサイズ反映 R 25 111 5 1086 50 SR 25 114 5 1240 50 UR 25 137 5 1573 50 天使の白ビキニ 期間限定イベント武装 N 25 95 5 922 50 -1500 30 -10 100 防御力アップ 防御力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映遠距離攻撃耐性有りボディサイズ反映 R 25 111 5 1086 50 SR 25 114 5 1240 50 UR 25 137 5 1573 50 キューティドットフリルビキニ 期間限定イベント武装 N 0 155 5 1002 0 1000 30 100 攻撃力アップ 攻撃力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映ラブミー!とんとんアタックの発動に必要ボディサイズ反映ヘッドカラーに依存 R 0 161 5 1166 0 SR 0 164 5 1320 0 UR 0 187 5 1653 0 キューティフリルビキニ 期間限定イベント武装 N 0 155 5 1022 0 1000 30 100 ブースト最大値アップ ブーストゲージの最大値を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映ラブミー!とんとんアタックの発動に必要ボディサイズ反映ヘッドカラーに依存 R 0 161 5 1186 0 SR 0 164 5 1340 0 UR 0 187 5 1673 0 スポーティストライプビキニ 期間限定イベント武装 N 20 85 5 922 50 -1500 30 100 防御力アップ 防御力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映とんとんアタックの発動に必要ボディサイズ反映ヘッドカラーに依存 R 20 101 5 1086 50 SR 20 104 5 1240 50 UR 20 127 5 1573 50 スポーティビキニ 期間限定イベント武装 N 30 85 5 922 30 -2000 30 100 攻撃力アップ 攻撃力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映とんとんアタックの発動に必要ボディサイズ反映ヘッドカラーに依存 R 30 101 5 1086 30 SR 30 104 5 1240 30 UR 30 127 5 1573 30 セクシークロスワンピース 期間限定イベント武装 N 20 140 5 1072 100 30 50 攻撃力アップ 攻撃力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映パワフル!とんとんアタックの発動に必要ボディサイズ反映ヘッドカラーに依存 R 20 146 5 1236 100 SR 20 149 5 1390 100 UR 20 172 5 1723 100 プリティフリルワンピース 期間限定イベント武装 N 15 135 5 937 15 500 30 100 防御力アップ 防御力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映3連!とんとんアタックの発動に必要ボディサイズ反映ヘッドカラーに依存 R 15 141 5 1111 15 SR 15 144 5 1255 15 UR 15 167 5 1588 15 FL012 胸部アーマー[15th] 期間限定イベント武装・アーンヴァル N 15 135 15 1022 15 15 15 15 15 15 体力最大値アップ 体力の最大値を上げるクリティカル率約15%アップ R 15 141 15 1196 15 SR 15 144 15 1340 15 UR 15 167 15 1673 15 FL013 胸部アーマー[15th] 期間限定イベント武装・ストラーフ N 0 160 0 942 100 15 15 15 15 15 防御力アップ 防御力を上げるクリティカル率約15%アップ R 0 176 0 1116 100 SR 0 179 0 1260 100 UR 0 202 0 1593 100 キャヴァリエアルミュール[S] 期間限定イベント武装・サイフォス N 20 120 0 1022 0 15 30 -5 ジェムの出す量軽減 敵に攻撃された際にジェムの出す量を少なくする R 20 136 0 1196 0 SR 20 139 0 1340 0 UR 20 162 0 1673 0 蘇芳之胴[S] 期間限定イベント武装・紅緒 N 0 160 0 922 0 15 30 -9 ジェムの出す量軽減 敵に攻撃された際にジェムの出す量を少なくする R 0 176 0 1096 0 SR 0 179 0 1240 0 UR 0 202 0 1573 0 ダークアーマー 闇神姫 N 33 153 5 1022 100 -1100 15 15 20 50 追加ダメージ軽減 敵からの最終ダメージを軽減する被弾時のスキルが約10%溜まりにくい交代後のスキルが約10%溜まりにくい R 33 169 4 1196 100 SR 33 172 3 1340 100 UR 33 195 2 1673 100 カードゲーマーTシャツ 期間限定イベント武装 N 0 120 30 922 0 40 20 体力最大値アップ 体力の最大値を上げるリアパーツ一体型ボディサイズ反映神姫ハウス反映 R 0 136 27 1086 0 SR 0 139 24 1240 0 UR 0 162 21 1573 0 武装神姫Tシャツ[武] 期間限定イベント武装 N 55 70 0 872 20 90 16 16 16 46 防御力アップ 防御力を上げるリアパーツ一体型遠距離攻撃被ダメージ増加ボディサイズ反映神姫ハウス反映 R 55 86 0 1036 20 SR 55 89 0 1190 20 UR 55 112 0 1523 20 武装神姫Tシャツ[装] 期間限定イベント武装 N 0 120 30 922 0 1070 90 40 60 攻撃力アップ 攻撃力を上げるリアパーツ一体型スキルが少し溜まりやすいボディサイズ反映神姫ハウス反映 R 0 136 27 1086 0 SR 0 139 24 1260 0 UR 0 162 21 1573 0 武装神姫Tシャツ[神] 期間限定イベント武装 N 10 130 0 932 50 14 60 体力最大値アップ 体力の最大値を上げるリアパーツ一体型ため攻撃威力上昇近接攻撃被ダメージ増加ボディサイズ反映神姫ハウス反映 R 10 146 0 1096 50 SR 10 149 0 1250 50 UR 10 172 0 1583 50 武装神姫Tシャツ[姫] 期間限定イベント武装 N -20 175 0 962 -50 400 18 ため威力増加 タメ攻撃の威力を上げるリアパーツ一体型ため攻撃威力上昇ジェム排出量軽減ボディサイズ反映神姫ハウス反映 R -20 191 0 1126 -50 SR -20 194 0 1300 -50 UR -20 217 0 1613 -50 BX.ホーリィアーマージャケット 期間限定イベント武装・ツガル Blue Xmas ver. N 10 140 0 922 0 防御力アップ 防御力を上げる R 15 156 0 1086 0 SR 20 159 0 1240 0 UR 25 182 0 1573 0 アンの水着 期間限定イベント武装・アーンヴァルMk.2 N 15 130 -15 932 65 体力最大値アップ 体力の最大値を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映被弾時のスキルが溜まりやすい R 15 146 -15 1096 65 SR 15 149 -15 1250 65 UR 15 172 -15 1583 65 ヒナの水着 期間限定イベント武装・ストラーフMk.2 N 55 55 0 857 -20 攻撃力アップ 攻撃力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映 R 55 71 0 1021 -20 SR 55 74 0 1175 -20 UR 55 97 0 1508 -20 レーネの水着 期間限定イベント武装・アルトレーネ N 30 150 0 922 30 防御力アップ 防御力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映 R 30 166 0 1086 25 SR 30 169 0 1240 20 UR 30 192 0 1573 15 アイネスの水着 期間限定イベント武装・アルトアイネス N 15 155 0 922 0 攻撃力アップ 攻撃力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映 R 20 155 0 1086 0 SR 25 155 0 1240 0 UR 30 155 0 1573 0 ○○の水着 期間限定イベント武装 N 55 55 0 857 -20 防御力アップ 防御力を上げるリアパーツ一体型神姫ハウス反映ボディサイズ反映胸に神姫のニックネーム(デフォルトなら神姫の種類)が印字される R 55 71 0 1021 -20 SR 55 74 0 1175 -20 UR 55 97 0 1508 -20 アップデート履歴 日時:2021.12.06 内容:「蘇芳之胴[S]」のガード時のブースト消費量を-10→-9に下方修正。 日時:2021.10.06 内容:「FL022チェストガード・トロイエ」装備時のダッシュ消費量増加量とブースト回復量をN/R/SR/URの順に5/5/10/20に軽減。 日時:2021.7.28 内容:「グリム・アロエの水着」「グリム・アロエの水着・オリジナル」「悪魔の黒ビキニ」「天使の白ビキニ」のジェム回収範囲展開速度を上方修正。 日時:2021.6.28 内容:ジェム排出に関する防御力のパラメーターを一律付与 ダメージを軽減できる神姫の純正武装に軽減ボーナスを少し付与 日時:2021.4.27 内容:「FL016チェストガード」「カーネルプロテクト」装備時、クリティカル発生率を強化。 「カーネルプロテクト」「ペネロペイア・BCD」装備時、クリティカル防御を付与。 「FL022チェストガード・トロイエ」装備時、ブースト回復量をN/R/SR/URの順に15/20/25/30に増加。 日時:2021.3.10 内容:武装(防具)の各部位にLPのステータスを追加しました。数値はレアリティ毎に異なります。 N:LP+100 R LP+200 SR LP+300 UR LP+400 「バトルスキン ボディ」のDEFが+80 LP+が200された。 日時:2021.1.26 内容:カスタマイズ画面で「ハウス」のアイコンが表示されている武装については、装備が神姫ハウスでも反映されるようになりました。 「サンタの洋服」「グリム・アロエのパーカー」 「ピュアリティガード[B]」の見た目変更 日時:2021.1.14 内容:「FL022チェストガード・トロイエ」装備時、ダッシュ時ブースト消費量をN/R/SR/URの順に15/20/25/30に増加。 コメント 名前 コメント
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第7幕「意思の同調状態」 TEPY SAMURAIのボディーを使用してはいるが、コアパーツにはTEPY DOGの物を取り付けている。ならばTEPYで呼称するのであればその神姫はハウリンであろう。 例えその殆どを紅緒のもので武装したとしても、やはり顔がハウリンならばそう呼ぶのが妥当ではないか。 大本がどうであれ、判別する為の材料としてまずコアパーツを見るのであれば、いくらその個体の大部分がTEPY SAMURAI 紅緒だとしてもそれは紅緒になりえない。 結城セツナの所有する武装神姫、焔はそういう位置に立つ神姫である。 そのバトロイは、圧倒的で劇的な、そんな結果を伴って終了に向かっていた。 戦いには相性というものが少なからず存在する。簡単に言ってしまえばジャンケンの様なもの。 グーはチョキに勝てるが、パーには勝てない。 実際はそこまで単純な話ではないのだが、それでも相性というものは戦いにおいて重要だ。 そしてそれは何も相対する敵との相性に限った事ではない。 個体間に差異の大きい武装神姫であるなら、組む相手との相性もまた重要である。 ティキと焔の相性は、元々一つであった何かが再び出会ったのかと言う位良好であった。 M・D・U『シルヴェストル』を装備したティキの姿を見たときは、さすがにセツナも焔も驚いた。 今までのティキとは明らかに違うそのシルエットは、その変化に見合うだけの力を持っていることが窺い知れる。 決して洗練されてはいないのだが、そこには様式美ではない美しさが見て取れた。 一方焔は相変わらずオフィシャルな武装を組み合わせた姿である。それでも今までの装備とは違っていた。 外套を外し、黒き翼、悪魔の翼を装備する事をやめ、ツガルの背部ユニット、レインディアアームドユニット・タイプγに差し替えてあった。起動性能が落ちた分は、鎧の各所にスラスターを増設して補っている。 まるで武者なんとかみたいな有様ではあるが、そこにはある種の洗練されたまとまりが感じられた。 「索敵と援護射撃は任せて欲しいのですよぉ♪」 ゲーム開始直後、焔に自信満々でそう言ったティキは、その言葉を証明して有り余るほどの働きを見せる。 高速で移動し、位置をそのつど変えながらも的確に攻撃。その間にも次の敵を正確に察知する。 その援護を受けながら、焔は自身の得物、斬破刀“多々良”を振るい効率よく敵を殲滅していった。 焔もセツナも、正直二人の成長に驚いていた。もちろん焔は自身の中にある海神の残したデータと比べて、ではあるが。 わずか二月の間に性能任せの力押しはなりを潜め、的確な状況判断の下に行動する姿がそこにはある。 それでも武装は多分に趣味的ではあるのだが。 目の前の敵は、ティキの援護の甲斐もあってか一刀の下に両断された。 焔は初めて実感として経験するティキとの協力プレイに、今まで神姫相手に感じた事の無い頼もしさを得る。 「?」 神姫相手に始めて感じる感情。でもその感情そのものは、決して初めてのものではない。 それに思い至り、焔はしばし動きを止める。 「うに? 焔ちゃんどうかしたのですかぁ?」 不意に動きを止めたパートナーにティキは声をかける。 「あ、あぁ。大丈夫……」 ごく普通の、相手を気遣った当然過ぎるやり取り。 当たり前の反応で、当たり前すぎる行動。 お互いに信頼しあう間柄で交わされる、他愛も無いもの。 だけど だけど……? 『結城さん』 セツナにのみ届けられる雪那の声。インカムを通した、極めてパーソナルな通信。焔にも、ティキにもその声は届いていない。 「……何?」 ゲームが終了した訳でもなく、実際にまだお互いの神姫は他の敵と戦っているが、この調子ならしばらく指示を出す必要もなさそうだった。 実は雪那は最初からこのタイミングを狙っていた。焔やティキに話を聞かれない時機を窺っていたのだ。 『いや、僕で結城さんの力になれるのかな、って』 あまり頼りになりそうには聞こえない、弱気な口調。 セツナは少しだけ逡巡する。 そして少しだけの決意をこめて、言葉を紡ぐ。 「うん、ありがとう。……唐突なんだけど、実はもう海神はいないの」 『…………』 インカムの向こうで、息を呑む音。 「それで、新しく焔を起動したんだけど、私あの娘にどう接して良いのかわからなくて、ね」 『……うん』 「別に、海神の代わりにあの娘を起動させた訳じゃないわ。言い訳に聞こえるかもしれないけど」 わだかまっていた感情が、決壊しそうになるのを感じる。 頭の隅にいる冷静な自分が「無様」と言っている。けど、感情が迸るのを止められない。 「ねえ、私があの娘を好きな様には、あの娘は感じてくれないのかな?」 普段とは違う、少し幼い口調。 「私、焔に嫌われてるのかな?」 声に湿り気が混じる。 常識は「神姫がオーナーを嫌う事はありえない」と告げる。が、焔はあの海神のCSCをそのまま使っているのだ。ならば焔が「オーナーに対して好意的な関係を望む」とは限らない。 海神とは、そういう存在だった。 だから だから……? だけど自分はご主人にその当たり前をしていたのか? だから自分は焔を常に信じ切れなかったのか? ただ決め付けて ただ望みすぎて 本当の意味で、自分の事だけしか思いやれずに 私は ワタシは 『きっと色々思い出して、考えたらそんな事無いってわかるはずですよ』 インカムを通して聞こえる優しい声。 『嫌っている相手のために何かを頑張るなんて事は、人間だって神姫だって出来っこないんですよ? だったら、焔も結城さんも、お互い好き合っているに決まってます!』 そうだ。焔が何で海神のデータを欲しがったのか。 それは焔自身の為ではなかったのだと、セツナはようやく思い至った。 きっとそれは私の為。 「あ……」 「? やっぱりどこか怪我でもしたですかぁ!?」 ようやく焔は思い至る。 「違う。そうじゃない」 ワタシに海神のデータを入れることになんであれだけ躊躇したのか。 それは焔が海神では無いから。焔は焔でしかない。焔にしかなれない。 だからセツナが見せたあの躊躇は、海神の為ではなかった。 それはきっと焔の為。 「本当に、嫌われて無いかな?」 答えは見つかったのに、わざと甘えるように聞く。 自分以外の誰かに、口にして欲しくて。 『当たり前です。こういう言い方は失礼なんですけど、二人とも相手を気遣いすぎなんですよ。……不器用すぎです』 雪那は笑う。 その笑い声も耳に心地よい。 『だから結城さんはいつかのゲームのときに海神に見せた、あの誇らしげな顔で焔を迎えるだけで良いんです』 私はその時どんな顔を彼に見せていたのだろう。 初めて雪那と出会った時の事を思い出しても、うまく思い返すことは出来ない。 『海神の事、信頼していたんでしょ? そして焔の事も信じたいんでしょ? なら考えすぎないで、感じたままに接すれば良いんですよ』 言われて初めて自覚する。 私は海神をパートナーとして信頼を寄せていたんだ…… セツナの目には一筋の涙。 焔、ごめんなさい。私は海神をちゃんと大切に思っていた。 次いでもう一方の目からも涙が零れる。 そして焔。私、貴女の事も負けないくらいに大切に思ってる。 友人として新たな関係を築かねばと、そこに囚われすぎていた。本当はそんな事を深く考える必要など無かった。 「いきなりで申し訳ないが、ティキ。ワタシは焔以外の誰かになれるだろうか?」 振り返り、焔は真っ直ぐティキの目を見る。 「? 焔ちゃんは焔ちゃんなのですよぉ? 焔ちゃん以外の誰かになんて、なっても意味が無いのですよぉ~♪」 意味が解らないながらも、ティキははっきりと答える。 「ティキはそう思うのですよぉ♪ それに……」 ティキは少しだけ間を開ける。 「海神ちゃんも、そう言ってたのですぅ☆」 焔の内に海神の『記録』はあっても『記憶』は存在しない。だから、その『記憶』は焔の中には存在しない。 だが だが、海神がそう言ったのであれば、それはセツナの意思と同じなので、それは焔の中にも受け継がれているのではないのか。 思い至り、そして焔は思い出す。 『正式名称の方はただの飾りだから』 その言葉は一番初めにセツナが言った言葉。 それは何よりも焔が海神とは違う存在だと宣言していた。 セツナが焔に望む事。それは焔が焔でいるという事だった。 「は……ははは。ワタシはただの飾りに振り回されていたのか」 到ってみればその答えはあまりにも単純で。 ゲームの最中だと言うのに焔は声を上げて笑った。 最初から、セツナと焔はお互いを思いやり、大切に思っていた。 そして、だから、どうしても、どうしようもなく、すれ違ってしまった。 絆は初めから判りやすい位に堂々と存在していたのに。 「『ありがとう』」 セツナは雪那に 焔はティキに その同じ刹那に同じ言葉を送る。 雪那は照れたように笑い ティキは満面の笑みを浮かべて 『『まだゲームは終わって無いですよ』ぉ♪』 「そうね」 『その通りだ』 そう、まだゲームは終わっていない。 『敵機確認したですよぉ~♪』 そういうなりティキは再び空へと舞い上がる。 そのティキを確認することなく、焔は迎撃体勢に移った。 セツナと焔はやっとスタートラインに立つ。ゲームは、これから。 トップ / 戻る / 続く
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デザイナー 声優 神姫解説 性格セリフ一覧 親密度○時イベントのオーナーの呼び方 神姫ハウス内コミュニケーション ステータス情報 覚えるパッシブスキル一覧 神姫固有武器補正 神姫考察攻撃力 防御力 機動力 運用・総評 神姫攻略法 お迎え方 アップデート履歴 コメント デザイナー 島田フミカネ(ストライクウィッチーズ、メカ娘等) 声優 阿澄佳奈(ひだまりスケッチ:ゆの、WORKING!:種島ぽぷら、這いよれ!ニャル子さん:ニャル子、ささみさん@がんばらない:月読鎖々美、他) 神姫解説 アーンヴァルMk.2の武装搭載量を強化した攻撃タイプの神姫。追加された大型ウィングと脚部バランサーにより中低速域での飛行安定性の向上を実現。また大量の武装を効率的に管理するためヘッドセンサーは一回り大型の物に換装された。AIはノーマルモデルに比べ、ややおとなしめの性格という印象だが、戦闘時にはその強化されたスペックを遺憾なく発揮できるよう調整されている。 名称:天使型アーンヴァルMk.2テンペスタ(てんしがたあーんゔぁるまーくつーてんぺすた) メーカー 素体:FRONT LINE 武装:FRONT LINE 型番:FL016/T (FLO16/Tとする記述もある) フィギュア発売:2011年3月17日(通常型)/2012年3月15日(フルアームズパッケージ/以下「FAP」) 主な武装:アーンヴァルMk.2に準じる(名称の末尾にテンペスタ用を示す「/T」が付記される)ため、明らかに変更されたもののみを記載する。 アルヴォPDW11/T(本作において、元モデルでは片手ライトガンだったがこちらでは双ライトガン) GEモデルLS9レーザーソード/T+アルヴォBD1バトルダガー/T(本作では当初、レイドボスバトルの闇神姫報酬として実装) GEモデルLC7レーザーキャノン/T(GEモデルLC5レーザーライフルのパーツを使用したレーザーキャノン) ※GEモデルLS7レーザーソード/T(GEモデルLC5レーザーライフルのパーツを使用したレーザーソード) ※ヘッドセンサーユニコーン改(ブレードアンテナ部を中心に、ひと回り大きくなっている) ※RU・シンペタラス改、RU・コーリペタラス改(リアユニット。翼を大きなタイプに変更) ※LGコレオプテール改(爪先部分が大きく延長されている) ※※ヘッドセンサーラシュヌ(FAPで追加。額部からサイド方向に短く2本のアンテナが伸びている) (※)その後、元モデルのFAPに導入。結果的にテンペスタFAPにも実装された。 (※※)元モデルのFAPで導入された後、テンペスタFAPに実装された。 通称「テンペ」「てんぺったん」。アーンヴァルMk.2のリデコリカラー品(そのややこしい経緯は元モデルの項を参照)。 通常版の白を基調としたカラーリングに対し、こちらは黒と青紫を基調にしたクールなものに変更されている他、アップグレードモデルとしてFAPが存在。 一般販売品ではあったものの、もともとが人気機種である事から、中古市場では通常型/FAP問わず結構なプレ値が付いている。エアパスタ不可避 上記した経緯から、武装一式は基本的に元モデルと同じものだが、後に元モデルのFAPにも逆輸入される事になる各種武装が追加されて印象を一新している。 ちなみに「GEモデルLS9レーザーソード/T」は元モデルのFAPから追加され、テンペスタFAPにも実装されたもの。 本作では性格設定の若干の変化を反映してか、素体および武装の性能も微妙に変更されている他、ボイスも新録。更に2021/01/11のアップデートで、FAPの武装も完全実装されるに至る(地味な事だがレアリティRのイラストはFAPのものとなっているため、おそらく実装当初からの既定事項だったのだろう)。 初代と元モデルと一緒に揃えば、アスミス神姫祭りだ! なお、素体のサイズにはSSがなくLLがある。元モデルは泣いていい。 彼女(及びストラーフMk.2ラヴィーナ)のFAPは、コナミ内製武装神姫フィギュアシリーズの最後を飾った存在である。 そんな彼女だが、リデコリカラー品であるためか過去の公式媒体各作品には一切登場しておらず、本作が初登場となる(バトマスMk.2及び関連作品に出てきたのは「アーンヴァルMk.2黒」というゲームオリジナル神姫)。 またOVA作品MoonAngelにおいては特殊改造が施された個体であるアーンヴァルMk.2の「かぐや」が戦闘中に暴走した事でテンペスタ風のカラーリングになる演出も存在している。 しかしその実装については、既に早期から筐体の誤作動によるアクシデントでその名が出ていた事が一部プレイヤーから報告されていた他、レイドボスバトルの時点で専用装備が出現していたため、かなり早い段階で予測されてはいた。 BXツガルのように装備として実装されるのでは?という声もあったが、ユーザー人気の高さもあってか、実際には元モデルとは別枠の神姫として、本作稼動1周年の節目をもって実装に至っている。 なお2024年のパチスロ版では、通常個体を「リミッター解除」した姿として本個体が登場。というのも、カラーリングの他性格まで変化しておりどこからどう見ても本個体のはずなのだが、あくまでも「通常個体と同一機」という扱いになっているあたり、件のアーンヴァルMk.2黒およびOVA作品MoonAngelにおけるかぐやの存在が参考にされた節が見られる。 性格 冷静沈着気味で愛嬌は少なめながらも、元モデル由来のマスターへの強い想いは色濃く感じられる。 上記の通り、公式作品への出演が長らくなかったためか、公式設定とは別個に叫び顔で「んぺー」と鳴き声めいた台詞を放ったり、チロルチョコをこよなく愛したり…といった、ユーザー層によるインターネットミームが根強く存在する。 セリフ一覧 + 私が全ての敵を薙ぎ払います… ログイン時 通常(朝) おはようございます…。今日も1日頑張ります…。 おはようございます…。朝早くから連れてきてくれて、ありがとうございます…。 通常(昼) こんにちは…。調子はいかがですか…?ではご指示をどうぞ…。 こんにちは…。勝利のために尽力します…。では、ご命令をどうぞ…。 通常(夕) こんにちは…。私でお役に立てる事があれば、何でもどうぞ…。 おかえりなさい…。これからいかがいたしましょうか…。何なりとどうぞ…。 通常(夜) こんばんは…。バトルが盛り上がってくる時間帯ですね…。楽しみです…。 おかえりなさい…。これからどんなプランで行きましょうか…。 通常(深夜) こんばんは…。夜も更けてきましたね…。無理せず行きましょう…。 こんばんは…。夜遅くまで頑張るその姿に、私も応えなければいけませんね…。 年始 あけましておめでとうございます…。今年の抱負ですか…?うーん…。バトルに勝利する…、以外に何かあるのでしょうか…? (ボイス) あけましておめでとうございます…。今年もどうぞよろしく…。 バレンタイン つまらない物ですが、こちらをどうぞ…。バレンタインですからね…。 ホワイトデー え、これを私にですか…。バレンタインのお返しですね…。ありがとうございます…。 エイプリルフール ゴールデンウィーク 夏季 暑くなってきましたね…。ご自身の体調管理も…、しっかりしてくださいね…。 七夕 水着 ただいま期間限定イベント開催中です…。特別に水着を着るそうですが…、あまり期待し過ぎないでくださいね…。 ハロウィン ハロウィンですか。派手な催しは苦手なので、私は遠目で見ておきますね。 冬季 寒くなって来ましたね…。人は体を冷やすと良くないようですね…。ご自愛下さい…。 クリスマス メリークリスマス…。パーティー…、しますか…?私と一緒では盛り上がらないかもしれませんよ…? (ボイス) メリークリスマス。今日くらい二人っきりだと…嬉しいな…。 神姫の発売日 え…?これを私に…?私の発売日を覚えてくれてたんですね…。ありがとうございます…。 オーナーの誕生日 今日は誕生日ですね…、おめでとうございます…。よい1年を…。 神姫ハウス 命名時 呼び方変更 (→決定後) レベルアップ後 MVP獲得 3連勝後 親密度Lv5後 親密度Lv10後 親密度Lv20後 親密度Lv30後 親密度Lv40後 親密度Lv50後 親密度Lv60後 親密度Lv70後 親密度Lv80後 親密度Lv90後 親密度Lv100後 頭タッチ(親密度0~19) (親密度20~39) (親密度40~59) (親密度60~79) (親密度80~) 胸タッチ(親密度0~19) (親密度20~39) (親密度40~59) (親密度60~79) (親密度80~) 尻タッチ(親密度0~19) (親密度20~39) (親密度40~59) (親密度60~79) (親密度80~) 通常会話 武装カスタム 戦闘力Up時 戦闘力Down時 武器LvUP時 素体カスタム 親密度LvUp時 限界突破時 出撃時 キャラ入れ替え バトル開始時 私の活躍を見ていただければ…。 → いきます…。どこからでもどうぞ…。 バトル中 撃破時 コンテナ入手時 被弾時 オーバーヒート時 スキル発動時 (能力強化系) (HP回復系) (デバフ系) (攻撃スキル) チャーミークリアボイス 行きます…あなたは 勝てない 私の 方が 上だから 被撃破時 次出撃時 サイドモニター 応援時 交代時 被撃破時 バトル終了時 1位 勝ちました、1位です…ありがとうございました。 → お褒めの言葉、ありがとうございます…勝った甲斐がありました…。 2位 → 3位 → 4位 → コンテナ獲得時 1位 2位以下 LvUP時 神姫親密度 お近付きになれたようで…嬉しいです…。 マスターレベル 神姫ショップお迎え時 はじめまして。これからよろしくお願いします。私なりに頑張ります。 はじめまして。性能には自信がありますが、扱いにくいかも知れません。今後ともよろしくお願いします。 ゲームオーバー時 バトルお疲れ様でした。また私を連れて出撃してもらえると…嬉しいです…。 その他 カラフルコンダクト 性能に 少しは自信あります 冷静に 分析 撃破します 愛嬌は ないけど大好きです スキル使用時 私の本気…見せます…! 親密度○時イベントのオーナーの呼び方 マスター・先輩・姉さま 神姫ハウス内コミュニケーション LV60~LV69 頭 LP 胸 防御 ステータス情報 親密度Lv1 ATK DEF SPD LP BST N 40 40 110 300 100 R 45 45 120 350 120 SR 50 50 130 400 140 UR 55 55 140 450 160 親密度Lv100 ATK DEF SPD LP BST N - - - - - R - - - - - SR - - - - - UR - - - - - マスクステータス 1/s ジェム回収展開速度 ブースト回復量 ダッシュ速度 ダッシュ時ブースト消費量 ジャンプ時ブースト消費量 対空時ブースト消費量 防御時ブースト消費量 N 1750 160 960 95 60 20 70 R 1050 115 80 40 90 SR 1140 135 100 60 110 UR 1230 155 120 80 130 覚えるパッシブスキル一覧 モード オブ エンゼル テンペスタ ver.一定の確率で攻撃を無効化、LP回復 攻撃力アップ[小]攻撃力を上げる ため威力増加[小]タメ攻撃の威力を上げる 早熟型のパターンで覚えるパッシブスキル 防御力アップ[小]防御力を上げる 追加ダメージ軽減[小]敵からの追加ダメージを軽減する ため時間減少[小]ため時間を減少する 体力最大値アップ[小] *要限界突破(L110)体力の最大値を上げる ダッシュブースト消費量減少[中] *要限界突破(L120)ダッシュする際のブースト消費を減少する 通常型のパターンで覚えるパッシブスキル 体力最大値アップ[小]体力の最大値を上げる クリティカル発生アップ[小]クリティカルが出る確率が上がる 射撃弾数+1射撃時の残り弾数を増やす ブーストアップ[小] *要限界突破(L110)ブースト時の移動スピードアップ 体力最大値アップ[中] *要限界突破(L120)体力の最大値を上げる 晩成型のパターンで覚えるパッシブスキル 攻撃力アップ[中]攻撃力を上げる 攻撃スピードアップ[小]攻撃時のスピードが上がる ダッシュブースト消費量減少[小]ダッシュする際のブースト消費を減少する 全能力アップ[小] *要限界突破(L110)全ステータスがアップする 射撃弾数+2 *要限界突破(L120)射撃時の残り弾数を増やす 神姫固有武器補正 ※レアリティが上がる毎に得意武器は-5%、苦手武器は+5%される。数字はレア度Nのもの。 得意武器 +40% 防具用武器・回復補助 +30% 片手斬撃武器・双斬撃武器・両手斬撃武器・双頭刃斬撃武器・片手ライトガン・双ライトガン・肩持ちヘビーガン・腰持ちヘビーガン・下手持ちへビーガン 不得意武器 -30% 格闘打撃武器・両手打撃武器 神姫考察 攻撃力 神姫自体のATK値は低めだが、必ず覚える攻撃力アップとため威力増加でダメージを底上げできる。 総じて平均クラスの攻撃力は最低でも確保できる。 防御力 神姫自体のATK値は低めで、防御寄りの早熟型の補正込みでも全体の中では低い方…だったのだが2023/6/12のアップデートにより突然DEXと射撃耐性の強化、そして専用スキルの回復量増量が行われた。 その為アップデート以前よりは脆さがある程度改善されている。 機動力 ダッシュスピードが遅い方で、補助スキルも晩成型に申し訳程度にしかない。 しかも燃費が少し悪い方なので、総じて最下位クラスの機動力となる。 運用・総評 専用スキルの発動率は約20%。回復量は10%。攻撃自体無かったことにするのではなく、ダメージ表記のない0ダメージにする。0ダメージの攻撃を受けているので、ガード成功時にも発動し、その分ブーストも消費する。 発動してしまえばどんな攻撃も0ダメージにするうえに回復まで行う超強力なスキルだが、あくまで確立。発動すればラッキー程度の認識で。これを当てにした戦法は取らないこと。 燃費の代わりに全体的な性能がアップしたアーンヴァルMk.2といった印象。基本的な運用も変わらない。 というよりも高速化していく戦闘、燃費の悪化、相変わらず受身の専用スキルと、後手に回らざるを得ない、と言った方が正しいか。 だが得意武器の増加と燃費と引き換えに上がった性能で取れる選択肢や戦術が大幅に増えているのは流石といったところ。 基本に忠実に、かつその場に合わせた柔軟な対応が求められる。 解放パターンは早熟型は防御寄り型、通常型はバランス寄り型。、晩成型は攻撃特化型となっている。 神姫攻略法 基本は元となったアーンヴァルMk.2と同じ対応で良いが、専用スキルでさらに撃破に時間がかかるようになったのは気をつけたい。 機動力が実質低下しているのが弱点。高火力攻撃で一気にしとめたい。専用スキルが発動しなければ撃破自体はアーンヴァルMk.2より早い。 設計思想通りアーンヴァルMk.2より火力がかなり上がっているので、カウンターには気をつけよう。 お迎え方 2021/12/24~から神姫ショップに登場 アップデート履歴 日時:2022.1.11 内容:FAPで追加された武器・防具を実装 日時:2023.6.12 内容:DEXと射撃耐性上昇、専用スキルの回復量増加 コメント 呼び名は マスター 先輩 姉さま -- 名無しさん (2021-12-27 12 43 19) テンペスタ通常型lv110ブーストアップ小 -- 名無しさん (2022-03-30 20 35 59) 名前 コメント